導入事例

株式会社ジャストオートリーシング

営業企画部 営業企画課 佐々木 仁志 氏

営業企画部 営業企画課
佐々木 仁志 氏

自社のRPG技術者だけでWeb開発・保守できるツールを探していましたが、開発手順がシンプルなJC/400は、まさに求めていた条件どおりのツールでした。
自動車リース情報提供サイト「J-line」については、狙いどおり社内の開発要員だけで新規照会画面などの機能を追加できました。今後は、J-lineの顧客要望に応えていくことは勿論、営業支援などの社内システム構築での活用を検討しています。

会社概要

会社名 株式会社ジャストオートリーシング
本社所在地 神奈川県横浜市都筑区早渕1丁目1番11号
事業内容 自動車のリース業 ・販売業 ・ 整備業 ・ 損害保険代理業
自動車に関する一切の事業
URL http://www.justauto.co.jp/
神奈川県、東京都南西部を営業基盤とする独立系オートリース専門会社。
神奈川県内で最大規模の自動車整備工場を運営し、自動車リースを中心に、車検や新車/中古車の販売、損害保険など、自動車に関する総合的なサービスの提供をコンセプトに、日々、お客様に対応している。
本社ビル
巡回サービス

本社ビル

巡回サービス


システム化の経緯

自動車リース情報提供サイト「J-line」は、サーバおよびシステム老朽化に加えリース会計制度変更などの必須要件も発生しており、早急な対応が必要となっていた。 しかし既存Javaシステムの場合、社内で保守ができないうえ、サーバーリプレースに伴う対応で新規構築時と同等の費用が発生する問題を抱えており、自社のRPGスキルで開発・保守が可能なIBM i のWEB開発ツールによる再構築を行うこととなった。


BEFORE(システム導入前)

自動車に関する多様なニーズに応えるフルメンテナンスリースを展開する上で、リース情報提供サイトは、顧客満足度向上やサービス差別化のために極めて重要であり、細かい顧客要望を取り入れてタイムリーに改善することが必要だった。
旧J-lineは、PCサーバーとJavaアプリケーションの組み合わせで構築されていたが、このJavaアプリケーションは外部の開発会社に委託して開発していたために、何か修正が発生した場合に社内のシステム担当者で対応することができなかった。そのためプログラムの修正に時間がかかるほか、修正に伴い費用が発生してしまうなどの問題を抱えていた。
J-lineの再構築にあたり、システム担当者にJavaを覚えさせるという選択肢もあったが、Javaは高いスキルが要求される言語なので全員に覚えさせるのは困難であった。一方、システム導入当時よりIBM iを使用していたことから、システム担当者のほとんどがRPG開発に必要なスキルを持っていたのでRPGを生かせるWeb開発ツールを検討していた。
もちろん、旧J-lineと同等の機能を実現できること、ベンダーのサポートがしっかりしていることも重視した。

システム導入前

AFTER(システム導入後)

J-lineの再構築にJC/400が採用された理由は大きく四つある。 まず社内でシステムの開発、保守、運用が可能なこと、次に旧J-lineと同等かそれ以上の画面および機能を実現できること、そして必要なセキュリティー要件を満たしていること、最後にデータベース(DB)サーバーとしてPCサーバーでなくIBM iを利用できることである。
JC/400では特長の一つであるシンプルな操作性により、IBM iで動作するRPGを容易にWeb化することができる。 これにより、既存のRPG資産や開発担当者の経験やスキル、ノウハウなどを有効に活用しながらWeb対応システムを開発することが可能となった。
またHTMLで作成した画面イメージとRPGで開発したロジックを容易に組み合わせることもできるので、旧J-lineと同等の機能を短期間に実現することができた。
これにより、これまでと同様にJ-lineを違和感なく利用できるのはもちろん、さらに自分たちで便利に拡張できることができるJ-lineの再構築となった。
システム再構築のポイントは、顧客が直感的に使用できる使いやすい画面デザインや画面遷移を実現すること。 たとえばログイン画面では、JC/400が提供する標準のログイン画面を使用するのではなく、旧J-lineと同等の機能とデザインを持つログイン画面を構築している。 また画面遷移では、JC/400がセキュリティー上の仕様によりブラウザーのツールバーが表示されないので、画面に「戻る」ボタンを配置する仕組みを開発した。
さらにJC/400では、SSLによるセキュアーな通信ができることやHTMLソースが表示されないことなどの基本的なセキュリティーはもちろん、IBM iのセッション管理などの機能も搭載されており、WRKQRYによりエンドユーザーのログオン状況を把握できるようになっている。
2008年2月にJC/400の導入を決定。7月よりシステム開発がスタートし、2009年2月より旧J-lineと並行稼働を行い、3月に本番稼働を迎えた。 新しいJ-lineは、顧客がブラウザーから行ったリクエストをHTTPサーバーが受け取り、そのリクエストがWebSphereを通じてIBM iに送られ、JC/400により対応するRPGが処理され、処理の結果を顧客に戻すという仕組みでサービスを提供している。

システム導入後

システム化の効果

JC/400の導入効果によってIBM iのRPG資産をそのまま使えるので、これまで外部に委託していたJava開発がなくなり、自社でのシステム開発や保守が可能になった。これによりJ-lineの開発工数や開発コストを大幅に削減に成功。
従来PCサーバーとIBM iの両方で管理していたデータベースをIBM iに統合できたこともJC/400を導入した効果のひとつ。 旧J-lineは、PCサーバーをベースに構築されていたために、IBM iの夜間バッチ処理で約4時間かけてデータを移行していたが、JC/400を導入したことで、IBM iのデータをそのまま利用することができ、ハードウェア台数を削減することもできた。
またIBM iをプラットフォームにしたことで、システムの信頼性はPCサーバーとは比べものにならないくらい向上している。 現状でもDMZにPCサーバーはあるが、PCサーバーの数が減ればリスクも削減できる。
顧客から見ると画面デザインは変更されたものの、提供されるサービスはほぼ同じなので現状では大きなインパクトはないかもしれないが、今後、顧客のリクエストに迅速に応えることができるのは大きな効果だと考えている。

J-line画面例
J-line画面例

J-line画面例


開発環境

Tool
JC/400
Delphi/400 Version2006
VB Report
DB Server
IBM i (iSeries 820)
開発期間
6ヶ月
開発会社
株式会社ミガロ.(https://www.migaro.co.jp/)

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