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実際の開発事例に見るIBM i モダナイゼーションのメリット

IBM i(AS/400) 基幹システムのモダナイゼーション(GUI化/Web化)には
さまざまなメリットがありますが、次のような理由で、使い慣れた5250画面のみで
運用されているユーザー様も多いかと思います。

【GUI化に未着手の理由】
 ① 現行システムの具体的な改善点が特に見当たらない  または、 
 ② システム課題のGUI化による解決方法がイメージできない

そんなときにヒントになるのが他のお客様の成功体験です。
本コラムでは、実際のお客様の開発事例をもとに、IBM iのモダナイゼーション(GUI化/Web化)のさまざまなメリットをご紹介します。

モダナイゼーションのメリットが明確になったら、実装方法の検討が必要になります。システム構築でお困りのことがありましたら、開発経験が豊富なミガロ.のサービスをご検討ください。こちらもコラムでご紹介いたします。

目次
1.IBM i の共通課題とモダナイゼーションのメリット
2.IBM i 基幹システム改善の具体的なパターン
3.お客様の導入事例とミガロ.の開発支援のご紹介
4.さいごに

1. IBM i の共通課題とモダナイゼーションのメリット

まずはじめに、IBM iユーザー様共通の課題とモダナイゼーションのメリットをご紹介します。
IBM i システムの評価を一言で表すと、IT部門からの高評価 ユーザー部門の課題のギャップ」がある場合がよくあります。

IT部門  

RPG/COBOLプログラム資産の継承性や安定した運用環境など、
IBM iのシステムインフラとしてのメリットを高く評価

ユーザー部門

経営層やシステム利用者は、80×24の画面制約や、5250画面の操作性など、
主にユーザーインターフェースに課題を感じている

このような IBM iのデメリットを解消するためには、
業務システム の GUI化/Web化/モバイル化 が最適です。
わかりやすい例としては以下のようなメリットがあります。

・ GUI化により、情報量を大幅に拡充した画面を実現
・ PCに加え、スマートフォン、タブレットも業務で活用可能
・ デバイス搭載のカメラやGPSを活用した新しい業務を実現


ユーザーインターフェース(UI)の改善は、見た目の
変化だけでなく、もっと根本的な業務改善につながります。

より具体的な例を次にご紹介します。

2. IBM i 基幹システム改善の具体的なパターンとお客様導入事例

● モダナイゼーションによる根本的な業務改善 - IBM i 利用場面の広がり

IBM i の利用部門が増えることは、GUI化/Web化の大きなメリットです。
右の図は、IBM i を直接利用できる可能性のある部署を表しています。

IBM i の利用場面が広がる理由は、主に次の3つに分類できます。
① UI改善:  一般的なWindowsやブラウザアプリと同様の操作性
② モバイル: モバイル端末を工場、倉庫、店舗などの作業現場で利用
③ Web化:  Web化により社内ネットワーク外からのIBM i接続


お客様事例に基づき、それぞれの代表的な活用例を以下でご紹介します。


① UI改善(例) - IBM i直結のダッシュボードにより経営分析 -

課題

・5250の照会系画面では、複数情報の一覧や、直感的な理解を助けるグラフ表現ができない
・IT部門の担当者がデータをExcelにダウンロードし、毎回加工して経営分析資料を作成
・分析前の準備に工数と時間がかかり、データの鮮度も落ちてしまう

解決

IBM i データを直接利用するグラフィカルなダッシュボードアプリを開発。
・データをExcelにダウンロードし、グラフ等を作成する二重の工数が解消できた 
・リアルタイムのデータを参照できるようになり、大口受注など重要な情報を即座に共有
・経営層や営業担当者にも使いやすく、IBM i 基幹システムの評価向上にもつながった


② モバイル(例) - 倉庫業務にタブレットを利用し出荷作業の効率を改善 ー

課題

・紙の出荷指示書を印刷・配布してから出荷作業が必要
・出荷作業中はIBM iに登録できず、事後に自席に戻り登録
・IBM i システムに事後入力しているため、日中は最新出荷状況の照会ができない

解決

紙の出荷指示書に代えてIBM i 直結のタブレットアプリで出荷作業を実施
・手元のタブレットで出荷指示を確認して作業が可能
・出荷作業と同時に結果をタブレットでIBM iに登録
・最新の出荷状況がIBM iに反映され、どこからでも照会可能に              
⇒ 効果:事務効率化/ペーパーレス化/情報の鮮度アップ


③ Web化(例) -Web受注で効率化とサービス向上を実現 -

課題

・FAXや電話による受発注処理は、発注する得意先、自社双方の事務負担大
・得意先が知りたい商品データはカタログ、在庫状況は電話照会など情報入手方法が不便
・受注処理は、伝票を起票しIBM i システムに全情報を手作業で入力する必要あり

解決

電話/FAX発注の代わりとなるWeb発注システムを開発し得意先に提供
・Webシステムに商品画像や在庫照会などの付加価値を追加し顧客サービス向上      
・受注データをIBM iに直接取り込むことにより受注入力の事務作業を効率化
・得意先、自社ともにペーパーレス化やテレワーク促進にも効果あり

3. お客様の導入事例とミガロ.の開発支援のご紹介

● 導入事例
上記の業務改善パターンは、お客様の開発事例からポイントを抽出したものですが、
実際の導入事例を弊社のホームページでご紹介しています。
いずれも、弊社の開発ツールを活用してIBM iのモダナイゼーションに成功されたお客様事例です。
上述のIBM iの利用部門の拡大についても、工場、店舗、得意先、営業部門などで
IBM i基幹システムを利用された事例を多数掲載しています。

画像クリックで導入事例ページへ

● 開発支援
IBM i 基幹システムの改善ポイントが見つかったら、実装方法の選定が必要になります。
ミガロ.の開発ツールはお客様の得意な開発スキルに応じて3種類ご用意しています。
最初はハードルが高く感じるお客様には、初期開発を弊社でお手伝いするなど、
受託開発のご提案も行っております。

ミガロ.の受託開発は、次の特徴があります。

(1) GUI化・Web化開発のエキスパート
弊社ではお客様のIBM iのモダナイゼーション案件の豊富な経験があります。

(2) お客様のの開発体制に合わせたベストな提案
開発スキルを身に着けて頂き保守フェーズ以降を自社で開発される方法などもお勧めしています。

システム構築サービスの詳細は弊社ホームページをぜひご覧ください。

画像クリックでシステム構築ページへ

■ さいごに

本コラムでは、IBM i ユーザー様に共通する課題に対して、モダナイゼーションによる解決方法をご紹介しました。特に、従来はIBM i の利用が進んでいなかった部門での活用を促進することで業務課題を解決されたお客様の導入事例が多数あります。

また、そのようなシステムを構築するために、弊社ミガロ.のご提供するシステム開発サービスについてもご紹介しました。弊社では、最適なGUI化ツールを利用した開発により、早く確実にシステムをご提供し、構築後の技術サポートにも力を入れています。
IBM i の開発者・開発会社をお探しのときの選択肢としても、ぜひご検討ください。