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モバイル活用の成功事例を目的別にご紹介!

近年、多くのIBM iユーザーが、スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器を活用して、基幹システムのデータをリアルタイムで参照・更新するシステムを構築しています。

弊社の開発ツールを使ってモバイル活用に成功したお客様の事例を、目的や特徴に応じて分類しました。モバイル導入の部署、利用者、端末種類(スマートフォンまたはタブレット)、利用機能(カメラ等)を実際の事例に基づき目的別に紹介しています。今後のモバイル活用のアイデアを得るためのヒントになれば幸いです。

目次
1.モバイル端末をIBM i基幹システムで使用するメリット
2.スマートフォンの活用事例
3.タブレットの活用事例

4.さいごに

1. モバイル端末をIBM i基幹システムで利用するメリット

工場、倉庫、店舗、外訪先、などでモバイル端末が業務に利用されていますが、有効な活用方法を検討する際には、実際の導入事例が大変参考になります。ここでは、モバイル端末を使って「リアルタイム」でIBM i基幹システムと接続することのメリットを分類してみました。

A. 情報取得      リアルタイムの在庫照会などシステムの最新情報を取得
B. 情報更新      
営業日報など速報が必要な情報をシステムに更新
C. 工程管理      
倉庫での出荷作業などシステムを中心に作業指示、作業進捗更新を行う
D. 物からデータ取得  
カメラ機能を使ってバーコード・QRコードを読み取り、
            物に紐づいた登録データ(商品・顧客等)を取得
E. 物をデータ化
    カメラ機能を使って、対象物の画像データをシステムデータに紐づけ

以下でご紹介するモバイル導入事例でも、IBM iとリアルタイムで接続するメリットを活用されています。上記のような視点も持ちながら、実際のお客様事例をご参考に、業務改善につながるモバイル活用方法をぜひご検討ください。

さまざまな場所モバイル端末をIBM i 基幹システムと連携して活用

2. スマートフォンの活用事例

(1) iPodにより工場内をモバイル化-鋼材・工程の写真撮影で品質証明
(2) iPhoneで稼働する宝飾品の販売系システムを構築
(3) 返品処理業務をスマートフォンによるバーコード読み取りで効率化

(1)iPodにより工場内をモバイル化-鋼材・工程の写真撮影で品質証明

鋼材の品質証明用の写真をデジカメで撮影していたため、加工工程データとの紐づけなど後の整理が煩雑だった。iPod touchで作業指示書のQRコードを読み取り、加工工程を選択後に写真撮影するだけで、IBM iへのデータ登録が完了できるようになり、作業を効率化できた。

業種鉄鋼及びその他金属の加工、販売
モバイル機器 iPod touch
利用場所鋼材加工の工場
事例記事はこちら

本記事はiMagazine 2015年5月号に掲載されたものです(PDF:1,716KB)@i Magazine


(2)iPhoneで稼働する宝飾品の販売系システムを構築

iPhoneで構築した宝飾品販売システムで以下の機能を提供し、営業部門の業務効率化に成功した。
カメラを使用した販売時の商品画像登録
バーコードリーダーにより値札の品番を連続で読み取りできる棚卸入力
・百貨店のシフト勤務登録、催事報告、など

業種宝飾品(真珠製品)の製造・販売
モバイル機器 iPhone
利用場所百貨店など社外の売り場  
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本記事はiMagazine 2020年夏号に掲載されたものです(PDF:203KB)@i Magazine


(3)返品処理業務をスマートフォンによるバーコード読み取りで効率化

通販商品の返品処理にスマートフォンを導入し、作業を大幅に効率化
(1) カメラ機能を使って返品に同梱されている伝票のバーコードから顧客/商品情報を読み取り、入力を省略
(2) IBM iの業務PC端末がある事務室と行き来せずに、返品作業場所でIBM iの入力処理が可能に

業種健康・美容製品の通販
モバイル機器iPhone、Androidスマートフォン 
利用場所通販業務の返品処理作業場   
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本記事はiMagazine 2017年春号に掲載されたものです(PDF:1,970KB)@i Magazine


3. タブレットの活用事例

(1) アパレル業の店舗管理システムをiPadで刷新
(2) タブレットを活用した倉庫管理-誤出荷を大幅に削減
(3) 製品検査システムの構築 - iPadによる検査入力でチェック漏れを防止

(1) アパレル業の店舗管理システムをiPadで刷新

旧店舗管理システムは、端末のメモリー不足のため、新規アプリや新規マスタの追加ができなくなった。新店舗管理システムは、iPad導入により端末の制約を解消するとともに、IBM iに直接接続できるため販売・在庫管理が高度化。また画面デザインの自由度も高まった。

業種フォーマルウェアの製造・販売
モバイル機器 iPad 
利用場所全国の百貨店などの販売店舗   
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本記事はiMagazine 2015年8-9月号に掲載されたものです(PDF:2,809KB)@i Magazine


(2) タブレットを活用した倉庫管理-誤出荷を大幅に削減

ハンディターミナルを利用して出荷業務を行っていたが、ピッキング、梱包時に商品や数量の誤りが発生していた。入荷時にタブレットで撮影した商品画像を出荷作業のピッキングリスト上で参照することにより、類似商品の取り間違いを防止。また、梱包時に出荷商品全件をバーコード入力し、タブレットの音声読み上げ機能も利用して数量の誤りを防止した。

業種物流業務全般(貨物運送、流通加工、倉庫保管等)
モバイル機器Windowsタブレット、バーコードリーダー
利用場所物流倉庫   
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本記事は第13回ミガロ.テクニカルセミナーのお客様事例セッション資料です


(3) 製品検査システムの構築 - iPadによる検査入力でチェック漏れを防止

工場の製品検査は従来紙のチェックリストで実施していたが、iPadで工程管理を組み合わせてチェックすることにより検査漏れを防止できた。検査担当者、確認者、承認者の役割もID識別により、システム上で再現した。

業種製造業(畳・インテリア施工に使用する機器等)
モバイル機器iPad
利用場所機器の組み立てを行う工場   
事例記事はこちら

本記事は Migaro. Technical Award 2018 ゴールド賞 受賞論文です


4. さいごに

本コラムでは、IBM i基幹システム上でモバイル端末を活用されているお客様の成功事例をご紹介しました。各事例を振り返ると、カメラ機能を利用しているケースが多く見られました。また、システム導入前は、オフライン機器を使用するか紙ベースの処理を行い、別途IBM iに登録されていました。このような分析結果を元に、ぜひお客様の業務でIBM i基幹システムをベースとしたモバイル活用のメリットをご検討頂ければ幸いです。

弊社ではIBM iをベースとしたモバイルシステムが効率よく構築できるの3つの製品(Valence、Delphi/400、SP4i)を扱っております。詳細は、以下の関連ページをぜひご参照ください。また、各製品のオンラインセミナーにもぜひご参加ください。

【関連ページ】
・ 導入事例一覧(モバイル事例以外を含む)
・ Valence製品ページ
・ Delphi/400製品ページ
・ SP4i製品ページ
・ オンラインセミナーページ