2023年3月9日 Valence6.1 20230214.0をリリースしました。
最新版のValence6.1 20230214.0にも様々な新機能や変更点がございます。
Tipsでは、最新版Valenceについてご紹介します。
- Valence ポータル関連の変更
- App Builderの変更点
- EditGridにFormウィジェットを連携する機能を追加
- ユーティリティウィジェット Spool File Viewerの追加
- ユーティリティウィジェット Vertical Layoutコンテナ アコーディオン設定機能を追加
- Grid/Edit Gridウィジェット JSON 形式のファイルダウンロード機能を追加
- 「アプリケーションの実行」で他アプリケーションのタイトルを上書きする機能を追加
- Formウィジェットの変更 Helperプログラム呼び出しの機能を追加
- アプリケーション編集画面アプリ変数使用箇所表示機能を追加
- アプリケーション編集画面変更 アプリ変数設定とウィジェット編集呼び出し機能を追加
- アプリケーション編集画面 終了せずに設定保存機能を追加
- おわりに
Valence ポータル関連の変更
シフトコードの自動修正表示機能を追加
Valenceでは、シフトコードが正しく登録されていないファイルのデータを取得/表示することができませんでした。しかし、Valence6.1 20230214.0ではシフトコードの誤りを自動修正して表示可能にする機能が追加されました。
シフトコードの自動修正機能では、以下パターンのシフトコードの問題を修正します。
・シフトコードのシフトイン・コード (X’0F’)が重複している場合
・シフトコードのシフトイン・コード (X’0F’)が欠損している場合
※シフトコードのシフトイン・コード (X’0F’)が欠損している場合には、RRN(相対レコード番号)が
取得できない状態となるため、EditGridによる更新ができません。
シフトコードの自動修正機能はデフォルトでは無効です。
機能を有効にするには、「ポータル管理」 > 「設定」 にて 「非表示設定を表示」にチェックを設定して保存すると設定画面の最下部に表示される、「非表示設定」の「Automatically fix malformed DBCS 0E/0F shift data」にチェックをして保存してください。
Valenceを再起動することで設定が反映されます。
※Automatically fix malformed DBCS 0E/0F shift dataは次回のバージョンアップで「シフトコードの自動修正」という日本語訳が設定される予定です。
App Builderの変更点
EditGridにFormウィジェットを連携する機能を追加
EditGridの新規追加/編集画面は選択したフィールドで自動的に画面が作成されます。
そのため、新規追加/編集画面レイアウトを自由に変更することができませんでした。
新機能では、EditGridの新規追加/編集画面にFormウィジェットを設定する機能が追加されました。
これにより、EditGridの新規追加/編集画面レイアウトを自由に変更することができるようになりました。
EditGridの編集画面で左側メニューの「編集」 > 右側の「設定」 フォーム の項目から追加時/編集時のFormウィジェットが設定できます。
Formウィジェットを設定していると、EditGridの追加/編集時に設定したFormウィジェットを表示することができます。
ユーティリティウィジェット Spool File Viewerの追加
スプールファイルのデータを表示する、ユーティリティウィジェットのSpool File Viewerウィジェットが追加されました。
アプリ変数でスプールファイルの情報を設定することで、App Builderアプリにスプールファイルを表示することができます。
アプリケーション編集画面で「ウィジェットの追加」を選択すると表示されるウィジェット一覧画面の右上に「ユーティリティウィジェット」のボタンがあります。
ボタンをクリックすると、ユーティリティウィジェットの追加画面が表示されてSpool File Viewerが表示されます。
Spool File Viewerを選択すると、スプール情報の設定画面が表示されます。
Spool File Viewerは各プロパティをアプリ変数と連動させて使用します。
そのため、連携用のアプリ変数を5つあらかじめ定義してください。
アプリケーション実行時、アプリ変数に値が設定されると対応するスプールファイルが表示できます。
右下のダウンロードアイコンをクリックして、スプールファイルの情報をテキスト形式でダウンロードすることも可能です。
ユーティリティウィジェット Vertical Layoutコンテナ アコーディオン設定機能を追加
Vertical Layout コンテナのオプションを設定することで、ウィジェットをアコーディオン表示に切り替えることができるようになりました。
Vertical Layout コンテナ追加時に Accordionチェックボックスを設定すると、アコーディオン表示に変更できます。コンテナに追加したウィジェットは+アイコンをクリックすることで表示を切り替えることができます。
Grid/Edit Gridウィジェット JSON 形式のファイルダウンロード機能を追加
Grid/Edit GridウイジェットにJSON形式ファイルのダウンロード機能が追加されました。
ウィジェットの編集画面で、「設定」 > 「ダウンロード」 > 「JSON」の「アクティブ」にチェックを設定するとJSONファイルのダウンロード機能が有効になります。
アプリケーション実行時/ウィジェットの下部に表示される<>アイコンをクリックすると、ダウンロードの確認画面が表示されます。
なお、JSONファイルは1行のデータとして出力されます。
「アプリケーションの実行」で他アプリケーションのタイトルを上書きする機能を追加
「アプリケーションの実行」で呼び出されるアプリケーションの名前を上書きする機能が追加されました。呼び出し元のアプリケーションで別アプリケーションの名前を上書きできることにより、用途によって呼び出すアプリケーションの名前を変更することが可能です。
アプリケーションの実行画面の右側に表示されている入力欄へ、直接名前を設定、またはアプリ変数を設定することで呼び出すアプリケーションのタイトルを変更することができます。
Formウィジェットの変更 Helperプログラム呼び出しの機能を追加
Formウィジェットのヘルパープログラム呼び出しの機能が拡張されました。
ヘルパープログラムの呼び出しに以下が追加されました。
- Formウィジェット表示時にRPG呼び出し
- FormウィジェットのフィールドにエラーがあってもRPG呼び出し
- キーストロークの設定ミリ秒後にRPG呼び出し
フォームが表示される際や、キーストローク(キー入力)後にヘルパープログラムが呼び出される機能によって、フィールドチェックをよりインタラクティブにすることができます。
アプリケーション編集画面アプリ変数使用箇所表示機能を追加
アプリケーション編集画面の「アプリ変数」画面で、アプリ変数の削除アイコンをクリックすると、削除対象のアプリ変数が使用されている箇所を表示できるようになりました。
さらに、アプリ変数削除時には、アプリ変数使用箇所の設定を同時に削除可能です。
アプリケーション編集画面変更 アプリ変数設定とウィジェット編集呼び出し機能を追加
アプリケーション編集画面のウィジェット上をクリックして選択すると、メニューアイコンが表示されます。
アイコンの「リンク」をクリックするとウィジェットのアプリ変数設定画面に直接遷移できます。
また、「編集」をクリックするとウィジェットの編集画面に移動することも可能です。
アプリケーション編集画面 終了せずに設定保存機能を追加
アプリケーションを保存する際には、アプリケーションの編集画面からアプリケーション一覧画面に戻ります。
保存アイコンの上部に表示される、新しい保存アイコンをクリックすると、アプリケーション編集画面を終了せずに保存することができます。
作業を中断せずにアプリケーション編集を続行できるようになりました。
おわりに
今回ご紹介した機能は追加した機能の一部となります。
Valenceはバージョンアップごとに様々な機能が追加されていきますので、是非バージョンアップをご検討いただけますでしょうか。