ValenceのAppBuilderでは、アプリ変数を使用して様々なことが行えます。
Tips ではアプリ変数と、ユーティリティウィジェットのURLウィジェットを使用して、App Builderのアプリケーション内でPDFファイルを表示する方法についてご紹介します。
URLウィジェット
ユーティリティウィジェットのURLウィジェットを使用すると、ウェブサイトや、IFS上に配置した画像、PDFなどを表示することができます。
例えば、Gridウィジェットのレコードを選択すると、レコードに対応するPDFファイルをウィジェット上に表示するようなアプリケーションを作成することができます。
PDFファイルをIFS上に配置
PDFファイルをIBMiのIFSに配置します。
Tipsでは、/「valence6インスタンス」/resources/pdf/Tips2307 にpdfファイルを配置します。
URLでアクセスができる場所にファイルを配置してください。
またTipsでは、レコード未選択時に表示する、デフォルト表示用のpdfも配置しています。
App Builderでの設定方法
アプリ変数の定義
URLウィジェットの「URL」プロパティ、「URL追加」プロパティに設定するアプリ変数を定義します。
PDF表示用のPDFURLを追加しました。
アプリ変数の初期値には、レコード未選択時に表示するデフォルト表示用のPDFパスを指定しています。
URLウィジェットの追加
URLウィジェットは「ウィジェットの追加」ボタンで表示される、「ウィジェットの追加」画面で「ユーティリティウィジェット」ボタンをクリックすることで追加できます。
「URLウィジェット」を選択すると、ユーティリティウィジェットの追加画面でウィジェットの名前を指定します。
名前を指定後、「OK」ボタンをクリックするとアプリケーションにURLウィジェットが追加されます。
URLウィジェットのプロパティとアプリ変数の関連付け
追加したURLウィジェットのプロパティにアプリ変数を関連付けます。
URLウィジェットの上にマウスカーソルを移動すると、アイコンが表示されるので、「リンク」アイコンをクリックして、「アプリ変数にリンク」の画面を表示してください。
表示後、URLプロパティにPDFURL (PDFのパス) を設定します。
Gridウィジェットクリック時にPDFを表示
Gridウィジェットのレコードをクリック時に、アプリ変数へPDFファイルのパスを設定して、PDF表示を切り替えます。
アプリケーション編集画面の「動作内容」アイコンをクリックして動作内容設定画面に遷移します。
次に、Gridウィジェットの「行クリック」イベントに「アプリ変数の設定」を追加します。
アプリ変数の設定では、アプリ変数PDFURLにGridウィジェットの伝票番号フィールド(F1_SLPNO)を含めて、PDFへのパスを設定します。
以上で設定は完了です。
Gridウィジェットクリック時に対応する伝票番号のPDFファイルが表示されるようになります。
おわりに
AppBuilderにアプリ変数機能とURLウィジェットを利用することで、動的にPDFファイルが表示できるようになりました。
App Builderには、ファイルのアップロード機能も実装できるため、ファイルのアップロードを含めた、ファイルを関連付けたアプリケーションもApp Builderで作成可能です。
今回ご紹介した、PDFファイルを表示する方法も是非ご活用ください。