Valence 6.2 20230808.0 新機能/変更点のご紹介

Valence6.2 20230808.0版がリリースされました。Valence6.2では新しい機能が様々追加されています。Tipsでは最新版で追加された、主な新機能や変更点についてご紹介します。

ポータル関連の新機能 / 変更点

ツールチップ機能の追加

アプリアイコンのタイルにマウスカーソルが設定されると、アプリケーションの「説明」、アプリケーション保存時の「ツールチップ」で登録された情報をツールチップ表示する機能が追加されました。

ツールチップ機能はデフォルトでは無効状態です。
有効にするには、「ポータル管理」 > 「設定」 > 「ポータルの外観」 > 「アプリでツールチップを表示する」にチェックを設定して保存してください。
次回、ログイン時からツールチップが表示されるようになります。

ショートカットキー機能の追加

ポータルの操作にショートカットキー機能が追加されました。
キーボードの操作で Valenceのメニュー表示/ アプリケーションのロック /アプリ検索 / ユーザー設定 / 実行中アプリケーションの切り替え / ポータルの表示　を行えます。
キーボードマップを確認するには、ポータル右上の アイコンから表示される画面の「キーボードマップ」をクリックして確認できます。

アプリケーション検索の変更

大文字小文字を区別せずにアプリが検索できるように、アプリケーション検索の機能が調整されました。

AppBuilder関連の新機能 / 変更点

アプリケーション作成時　アイコン設定機能の追加

App Builderで作成したアプリのアプリアイコンを変更する場合、アプリ作成後 「ポータル管理」 > 「アプリ」 のアプリケーション編集からアイコン設定をする必要がありました。
Valence6.2では、アプリケーション新規作成時、アプリケーションの「アイコン」 /「ツールチップ(説明)」が設定可能になりました。

セクションの表示/非表示機能の追加

「動作内容」メニューにセクションレベルの表示/非表示機能が追加されました。
セクションレベルの操作やイベントが追加できるようになったことで、画面のナビゲーションが簡易的に作成できるようになりました。

セクションを表示時に、表示したセクションの「セクション表示イベント」でセクションレベルのイベント処理「セクション表示時/セクション非表示時」で処理を追加できます。

また、「前のセクションの表示」を設定することで、セクション遷移前のセクションに戻ることが可能です。

「Infoウィジェット」の追加

ユーティリティウィジェットにデータソースに依存しないでデータを表示することができる、Infoウィジェットが追加されました。
自由にHTMLを記述して情報を表示できるほか、Infoウィジェットにはアプリ変数の情報を出力することができます。

例えば、App Builderで作成したアプリケーションの更新履歴や情報、操作方法などを表示する用途などに利用できます。

「Tab Containerウィジェット」の追加

ユーティリティウィジェット「Tab Container」をが追加されました。（Valence6.1ではベータ機能）

TabContainerを使用すると、タブのインターフェースで表示を切り替えることができます。
※Valence6.2 20230808.0 版では、モバイルのタブ表示はできません。

「EditGridウィジェット」シングルクリックで編集する機能の追加

行の編集/セルの編集時には、ダブルクリックでセルまたは、レコードの選択が必要でした。
Valence6.2 では、Edit Gridウィジェットにシングルクリックで編集モードに移行する機能が追加されました。
この機能は、デスクトップ版のみで、設定はウィジェットの「設定」で表示されるメニューから行えます。

「Formウィジェット」表示用フィールドに背景色をつける機能の追加

Formウィジェットの表示用フィールドに背景色をつける機能が追加されました。
FormウィジェットのUIメニューで「編集不可フィールドの背景」にチェックを設定してください。

「Formウィジェット」クリアアイコンを表示する機能の追加

入力欄に設定した文字をクリアすることができる、クリアアイコンを表示する機能が追加されました。

「Formウィジェット」正規表現チェック機能の追加

Formウィジェットに正規表現で編集チェックができる機能が追加されました。
例えば、郵便番号等、特定形式の文字列チェックに使用すると便利です。

「Formウィジェット」編集可能フィールドにツールチップ表示機能の追加

Formウィジェットのラベル部分にアイコンを表示して、ツールチップでヒントを表示することができるようになりました。

「Formウィジェット」日付選択で特定曜日を選択不可にする機能の追加

Formウィジェットの日付選択で特定の曜日を選択不可にする機能が追加されました。
例えば、土曜日、日曜日は選択不可にして、平日のみ選択可能のように設定することができます。
また、本日以後の日付しか設定できなくなるオプションも追加されました。

チャート画像をファイルにダウンロードする機能の追加

チャートの画像ファイルをダウンロードする機能が追加されました。
画像ファイルはpng形式でダウンロードできます。

QRPGLESRCサンプルプログラム　テンプレートを完全な自由形式へ変更

AppBuilderで使用するRPGプログラムテンプレートが完全な自由形式に変更されました。

例) EXNABBTN01.SQLRPGLE

**free
/copy qcpylesrc,vvHspec

// --------------------------------------------------------------
//   Sample: Processing multiple grid rows.
//
//   NOTE: this must be compiled with RPGPPOPT = *LVL2
// --------------------------------------------------------------
/include qcpylesrc,vvNabBtn

// --------------------------------------------------------------
// program start
// --------------------------------------------------------------
Initialize();
Process();
CleanUp();
*inlr=*on;

// --------------------------------------------------------------
dcl-proc Process;
  dcl-s lIndex like(gSelectionCnt);
  dcl-s lMyKeyField int(10);

  for lIndex = 1 to gSelectionCnt;
    lMyKeyField = GetSelectionNum(lIndex:'MY_FIELD_NAME');
    // now do any sort of processing...
    //
  endfor;

  // send back a response...
  //
  SetResponse('success':'true');
  SetResponse('info':%char(gSelectionCnt) + ' records have been updated');

end-proc;
/include qcpylesrc,vvNabBtn

以前の形式のテンプレートは、VALENCEライブラリ/QRPGLESRC2に格納されています。
QRPGLESRC2ファイルのCCSID値は37のため、ソースコードをコピーする際は、QRPGLESRC2自体をコピーするのではなく、コマンドでソースファイルを作成後、メンバーをコピーしてください。

例) SMPLIBにソースコードファイルの作成（作成するライブラリは任意でご変更ください）

CRTSRCPF FILE(SMPLIB/QRPGLESRC) RCDLEN(112) IGCDTA(*YES) CCSID(5035)

例) VALENCE6/QRPGLESRC2(EXNABBTN01)を作成したSMPLIB/QRPGLESRCにコピー

CPYSRCF FROMFILE(VALENCE6/QRPGLESRC2) 
TOFILE(SMPLIB/QRPGLESRC) FROMMBR(EXNABBTN01) TOMBR(EXNABBTN01)