SmartPad4i(Cobos4i)のタイムアウト設定は、Servlet Engine Administrator設定で変更ができます。
SmartPad4iのタイムアウト設定は2種類あり、セッションタイムアウト設定とセッション設定です。
セッション設定を901秒以上に設定する場合、WebSpere Application Server の設定も変更の必要があります。Tipsでは、Servlet Engine Administratorのタイムアウト設定の説明と、WebSpere Application Server の設定変更方法について紹介します。
SmartPad4i側タイムアウト設定
SmartPad4i(Cobos4i)のタイムアウト設定は、Servlet Engine Administratorツールで変更します。
①セッションタイムアウト設定
セッションタイムアウト設定は、Webサーバーとブラウザ間のタイムアウト設定です。
セッションタイムアウト設定は秒単位で指定します。
設定した時間、ブラウザからのリクエストがWebサーバーに届かない場合、SmartPad4i(Cobos4i)のサブシステムのジョブが終了します。
②セッション設定
セッション設定は、WebSphere Application Server(WAS APサーバー) とIBMi間のタイムアウト設定です。例えば、セッション設定が、900の場合、IBMiプログラム側(RPG / COBOL)で900秒経過するとサブシステムのジョブが終了します。
そのため、SmartPad4iで作成するアプリケーションでバッチ処理等、IBMiプログラム側で長時間の処理を実行したい場合は、セッション設定を変更してください。
また、セッション設定を900秒以上に設定した場合、Servlet Engine Administartorの設定と合わせて、WebSphere Application ServerのWebサーバー・プラグイン用の接続タイムアウト設定を変更する必要があります。
WebSphere Application Server タイムアウト設定
クライアントのブラウザからのリクエストは上部図の順序で処理をされてレスポンスとして返却されます。
- リクエスト(赤矢印)
クライアントのブラウザ > Webサーバー > WAS APサーバー > IBMi (RPG /COBOL) - レスポンス(青矢印)
IBMi (RPG /COBOL) > WAS APサーバー > Webサーバー > クライアントのブラウザ
Webサーバー・プラグイン用の接続タイムアウト設定は、WebサーバーとWAS APサーバーのタイムアウト設定で③の箇所です。
- ③Webサーバー・プラグイン用の接続タイムアウト設定
Webサーバーに届いたリクエストは、Webサーバーから WAS APサーバーに送信します。
Webサーバー・プラグイン用の接続タイムアウト設定は、Webサーバーと WAS APサーバー間のタイムアウト設定です。
図のように①、②のSmartPad4i側 Servlet Engine Adminstratorを変更するだけでなく、「③Webサーバー・プラグイン用の接続タイムアウト設定」を変更しなければ、Internal Servrer Error 500 がレスポンスとして返却されてしまいます。
③Webサーバー・プラグイン用の接続タイムアウト設定
Webサーバー・プラグイン用の接続タイムアウト設定の変更は、WAS管理コンソールから行います。
管理コンソールの起動
Windows
スタートメニューから管理コンソールを起動して、ログインしてください。
IBMi
IBMi環境の場合は「IBM Web Administration for i」にアクセス後、「管理コンソール」を起動します。ブラウザより以下アドレスにアクセスしてください。
http://「IBMi IP Address」:2001/HTTPAdmin
ログイン時にユーザープロファイルとパスワードの入力が要求されます。
特殊権限 *ALLOBJ および *SECADMを持つ管理者のユーザープロファイルでログインしてください。
上部メニューの「管理」タブ > 「Application Server」タブ > 「サーバー」プルダウンから
対象のアプリケーションサーバーを選択後、左側メニューの「ツール」 > 「管理コンソールの立ち上げ」を選択してください。
ログイン画面が表示されますので、ログインしてください。
設定の変更
管理コンソールにログイン後、左側メニュー 「サーバー」 > 「サーバー・タイプ」 > 「WebSphere Application Server」 を選択して、右側に表示されるアプリケーション・サーバー一覧からアプリケーションサーバーを選択してください。
次のアプリケーションサーバー構成画面で、画面右下の「追加プロパティー」 > 「Webサーバーのプラグイン・プロパティー」を選択します。
「構成」画面の「Webサーバーのプラグイン・プロパティー」> 「読み取り/ 書き込みタイムアウト」の数値はデフォルト900秒間になっていますので、任意の数値に設定して「適用」ボタンをクリックしてください。
「適用」ボタンをクリック後、「メッセージ」の画面が表示されます。
「マスター構成に保存できます。」の「保存」リンクをクリックして、マスター構成を保存してください。
マスター構成を保存後、設定した、Webサーバー・プラグインプロパティーの値をプラグイン構成ファイルに適用します。
管理コンソールの左側メニューから、「サーバー」 > 「サーバー・タイプ」 > 「Webサーバー」をクリックすると右側に「Webサーバー」一覧が表示されます。
下記手順でプラグイン構成ファイルを生成/伝搬してください。
- 1.Webサーバーの横にあるチェックボックスを選択状態に設定
- 2. 「プラグインの生成」ボタンをクリック
- 3. 「プラグインの伝搬」ボタンをクリック
伝搬が完了すると設定は完了です。
SmartPad4i(Cobos4i)のタイムアウト設定は、WebSphere Application Serverの再起動後に適用されるため再起動を実行してください。
以上でタイムアウト設定は完了です。