Delphiで作成したアプリケーションには、Delphiで標準で用意されたアイコンが適用されます。
今回はそのアイコンを別のものに設定する手順を紹介します。
設定できるアイコンには2種類あり、
① アプリケーションのファイルを表示するアイコン
② タスクバー上やフォーム左上に表示されるアイコン
があります。
①アプリケーションのファイルを表示するアイコンの設定方法
プロジェクトを開いたら、メニューの [プロジェクト] から [オプション] を起動します。
[アプリケーション] のタブに「アイコンの読み込み」というボタンがありますので、任意のアイコン(.ico)ファイルを読み込んで設定します。
これによってコンパイルしたアプリケーションのEXEファイルは指定したアイコンを表示することができます。
また、「デフォルト」ボタンを押すと、Delphiで標準で用意されたアイコンに戻すことができます。
このアイコンの設定は、ターゲットプラットフォーム(Windows 32bit/64bit および デバッグ/リリース)それぞれで設定可能です。
<おまけ:デフォルトアイコンの場所>
XE3以降のバージョンでは、デフォルトアイコン(Delphiで標準で用意されたアイコン)が
以下の場所に配置されています。(BDS.exeと同階層)
- XE3・XE5:C:\Program Files (x86)\Embarcadero\RAD Studio\●●●\bin
- XE7以降:C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\●●●\bin
ファイル名はいずれも「delphi_PROJECTICON.ico」となります。
●●●部分にはバージョンの数字が入ります。
バージョンアップ後も旧バージョンのアイコンを引き続き使用したい場合などに活用ください。
余談ですが、10 Seattleと10.2 Tokyoのアイコンに大きく書かれた『DX』は「Delphi 10(X)」の略で、
デジタルトランスフォーメーション や デラックス の略ではありません・・・
②タスクバー上やフォーム左上に表示されるアイコンの設定方法
アイコンを変更するフォームの「Icon」プロパティを開き、任意のアイコン(.ico)ファイルを読み込んで設定します。
この設定を行うと、設定したフォームのみアイコンを別のものに変更することができます。
また、プロジェクトファイル (.dpr)にて
Application.MainFormOnTaskbar := True;
を設定していて、かつメインフォームのIconプロパティを設定している場合、
タスクバー上のアイコンも変更されます。
これ以外の場合は、タスクバー上には
上記①で設定したアプリケーションのアイコンが表示されます。
(ミガロ.情報マガジン「MIGARO News!!」Vol.153 2013年8月号より一部改変)