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Valence アプリ変数の活用方法(第2回) Gridウィジェット編

ValenceのAppBuilderアプリは、アプリ変数を使用することで様々な機能制御が行えます。
Tipsでは、アプリ変数の活用方法について複数回にわたって説明していきます。
第2回は、Gridウィジェットのアプリ変数リンクで制御できる機能をご紹介します。

はじめに

アプリ変数の定義方法 / 値の設定方法、ウィジェットのプロパティにアプリ変数をリンクする方法については、Valence アプリ変数の活用方法 (第1回)で確認ください。

Gridウィジェットのプロパティで設定可能な機能

アプリ変数で制御ができる、Gridウィジェットの機能は以下です。

フィルター制御Reset Filtersフィルターのリセット
Set Filters フィルターの値設定
フィルター取得フィルターの値取得
フィルター非表示フィルターを非表示
Grid列の制御カラムを非表示列の非表示
列ラベルを設定列のタイトル設定
グループgroupグループ有効化/無効化 グループ項目変更
groupCollapseAllグループを折り畳む
groupExpandAllグループ項目を展開
その他制御ダウンロードxxxxFileNameダウンロードファイル名の設定
hidexxxxDownloadダウンロードボタンの非表示設定
csvIncludeHeadersCSVのヘッダー出力設定
xmlRecordNameXMLのレコード名設定
xmlRootNameXMLのルート名設定
pdfFooterPDFのフッター設定
pdfHeaderPDFのヘッダー設定
全般subtitleサブタイトル設定
titleタイトル設定
nabHideWidgetウィジェットの非表示
nabShowWidgetウィジェットの表示
focusRowフォーカス設定(行番号指定)
focusRowRRNフォーカス設定(RRN番号指定)
clearAllDataデータのクリア設定
dataデータの設定
refreshリフレッシュ(再読み込み)設定
checkboxSelチェックボックス有効化設定
checkboxMultiチェックボックスの複数選択設定
checkboxMaxSelチェックボックスの最大選択数設定

フィルターの制御

Reset Filters / Set Filters / フィルター取得 / フィルター非表示 を使用して、ウィジェットに設定されたフィルター機能を制御できます。

Reset Filters / Set Filters

フィルターの制御

「Reset Filters」でウィジェットのフィルターフィールドにアプリ変数を設定している場合、設定したアプリ変数がtrueに変更された際、フィルターがリセットされます。

「Set Filters」でウィジェットのフィルターフィールドにアプリ変数を設定している場合、設定したアプリ変数に格納された値がフィルターフィールドの値として設定されます。

フィルター取得 / フィルター非表示

フィルター制御

「フィルター取得」でウィジェットのフィルターフィールドにアプリ変数を設定している場合、スクリプト(getAppVar)やRPGプログラム(GetAppVar)でアプリ変数からフィルター値を取得できます。

「フィルター非表示」でウィジェットのフィルターフィールドにアプリ変数を設定している場合、設定したアプリ変数がtrueに変更された際、フィルターが非表示になります。

Grid 列の制御

カラムを非表示 / 列ラベルを設定

カラムを非表示 / ラベル表示

「カラムを非表示」でウィジェットの列にアプリ変数を設定している場合、設定したアプリ変数がtrueに変更された際、対象列が非表示になります。

「ラベル表示」でウィジェットの列にアプリ変数を設定している場合、設定したアプリ変数の値を変更することで、対象列のラベルを変更できます。

グループ

Gridウィジェットのデータ設定で「グループ」項目が設定されている場合、アプリ変数からグループ項目を動的に変更したり、グループ項目の 「展開」 / 「折り畳み」 が設定可能です。

グループ化設定
group

「group」プロパティに設定したアプリ変数をtrueに設定することで、グループ項目を有効化できます。アプリ変数をfalseに設定することで、グループ項目を解除することができます。
「group」プロパティに列名を設定すると、グループ項目の対象列を変更することができます。

groupCollapseAll

「groupCollapseAll」プロパティに設定したアプリ変数をtrueに設定することで、グループ化した項目の折り畳みができます。

groupExpandAll

「groupExpandAll」プロパティに設定したアプリ変数をtrueに設定することで、グループ化した項目の展開ができます。

その他制御

ダウンロード

Gridの各ファイルダウンロードのボタンの非表示 と ダウンロード時のファイル名をアプリ変数から設定できます。

ダウンロード制御

以下プロパティについては、各ダウンロードファイルで使用できます。

csv

「csvIncludeHeaders」プロパティに設定したアプリ変数をtrueを設定することでダウンロードするCSVファイルに列ヘッダー行を追加できます。

xml

「xmlRecordName」プロパティに設定したアプリ変数値は出力するXMLファイルのレコードノード名になります。
「xmlRootName」プロパティに設定したアプリ変数値は出力するXMLファイルのルートノード名になります。

pdf

「pdfFooter」プロパティに設定したアプリ変数値は出力するPDFファイルのフッターに追加されます。
「pdfHeader」プロパティに設定したアプリ変数値は出力するPDFファイルのヘッダーに追加されます。

全般

タイトル / サブタイトルの変更
全般 > タイトル サブタイトル制御

「subtitle」プロパティにアプリ変数を設定している場合、設定したアプリ変数の値がサブタイトルとして表示されます。
「title」プロパティにアプリ変数を設定している場合、設定したアプリ変数の値がタイトルとして表示されます。

ウィジェットの表示 / 非表示
全般 > ウィジェットの表示 / 非表示

「nabHideWidget」のアプリ変数をtrueに設定することで、ウィジェットを非表示にできます。「nabShowWidget」のアプリ変数をtrueに設定することで、ウィジェットを表示できます。

フォーカスの設定
全般 > フォーカス制御

「focusRow」プロパティのアプリ変数に行番号を設定することで、ウィジェットのフォーカスを設定できます。
「focusRowRRN」プロパティのアプリ変数にRRN(相対レコード番号)を設定することで、ウィジェットのフォーカスを設定できます。

データ表示制御
全般 > データ表示

「clearAllData」プロパティのアプリ変数にtrueを設定することで、ウィジェットのデータをクリアできます。
「data」プロパティのアプリ変数にJSONデータを設定することで、ウィジェットの表示データを変更できます。

リフレッシュ(再読込み)
全般 > 再読み込み

「refresh」プロパティのアプリ変数にtrueを設定することで、ウィジェットのデータを再読み込みできます。

チェックボックス選択制御
全般 > チェックボックス制御1

「checkboxSel」プロパティのアプリ変数にtrueを設定することで、checkbox選択を有効化、アプリ変数にfalseを設定することでcheckbox選択を無効化できます。

全般 > チェックボックス制御2

「checkboxMulti」プロパティのアプリ変数にtrueを設定することで、checkboxの複数選択を有効化、アプリ変数にfalseを設定することで、checkboxの複数選択を無効化できます。

「checkboxMaxSel」プロパティのアプリ変数に正数を設定することで、checkboxの複数選択数上限を設定できます。

おわりに

次回以降のTipsでは、Formウィジェットにアプリ変数をリンクして制御できる機能について紹介します。