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IBMi IFS領域の保管と復元方法

SmartPad4iをIBMiのWebSphere Application Serverで運用している場合、IFS領域のIBM HTTP Server(Apache)に開発したHTMLやCSS,JSファイルのファイルを配置します。
Tipsでは、開発時に特定のIFS領域をSAVFファイルにバックアップする方法について紹介します。

IBMiのIFS領域とは?

統合ファイル・システム

IBMiのIFS(統合ファイル・システム)はWindows PC , MAC や UNIX® オペレーティング・システムと同様のストリーム入出力およびストレージ管理が行える領域です。
IBMiのネットサーバーを使用すると、ファイル共有サーバーのようにPCからアクセスする事が可能です。

IBMi の Webサーバーのディレクトリ

Webサーバーのディレクトリ

SmartPad4iの開発では、IBM HTTP Server(Webサーバー)にHTMLファイルや、CSS、画像等のリソースを配置します。
Webサーバー環境をIBM Web Administration for iの「アプリケーション・サーバー作成」から作成している場合、/www/ 以下のディレクトリにWebサーバーのドキュメントルートが作成されます。
例えば、Webサーバー名が「WEBSERVER」の場合「/www/webserver/htdocs/」がドキュメントルートになります。
Tipsでは、ドキュメントルートをバックアップする方法を例に紹介します。

IFSの特定ディレクトリをバックアップする手順

SAVFファイルの作成

CRTSAVFコマンドでSAVFファイルを作成

最初にバックアップのファイルを保存するSAVFファイルをCRTSAVFコマンドで作成します。
例) SMPLIBライブラリにSMPSAVFファイルを作成

CRTSAVF FILE(SMPLIB/SMPSAVF) AUT(*ALL)

SAVFファイルに保管する方法

SAVコマンドで復元

作成したSAVFファイルにIFS領域を保存します。
例えば、「/www/webserver/htdocs/」をバックアップする場合

例)/www/webserver/htdocsのファイルをSMPLIBライブラリのSMPSAVFに保存

SAV DEV('/QSYS.LIB/SMPLIB.LIB/SMPSAVF.FILE') OBJ('/WWW/WEBSERVER/HTDOCS/') PVTAUT(*YES) SUBTREE(*ALL)

SAVFファイルから復元する方法

RSTコマンドで復元

SAVコマンドで保存したファイルを復元するには
RSTコマンドを使用します。
 
例)/www/webserver/htdocs/のファイルをSMPLIBライブラリのSMPSAVFから復元

RST DEV('/QSYS.LIB/SMPLIB.LIB/SMPSAVF.FILE') OBJ('/WWW/WEBSERVER/HTDOCS/') PVTAUT(*YES)