Valence6.2 20240126.1版がリリースされました。
Valence6.2 20240126.1では新しい機能が様々追加されています。
Tipsでは最新版で追加された、主な新機能や変更点についてご紹介します。
- Valence6.2 20240126.1ご使用時の注意点
- AppBuilder関連の新機能 / 変更点
- ウィジェット保存時に「保存」と「保存して終了」機能を追加
- ユーティリティウィジェト スクロールコンテナを追加
- アプリ変数に式使用機能を追加
- ドロップダウンに手動入力機能を追加
- Formウィジェットの編集フィールドにフォーマット機能を追加
- FormウィジェットにRadioボタン機能を追加
- Formウィジェットのフィールド値を取得するアプリ変数リンクを追加
- Formウィジェットにエラー強調表示機能を追加
- Formウィジェットに必須フィールドを動的設定する機能を追加
- Formウィジェットにヘルパープログラム実行中判定用のアプリ変数を追加
- Formウィジェットに住所検索機能を追加
- Formウィジェットにアップロード機能を追加
- Gridのソート順を保存しない機能
- GridのSummary値を取得するアプリ変数リンクを追加
- Mapウィジェットのマーカーに色を設定する機能を追加
- Chartウィジェットで0の場合バーを非表示にする機能を追加
- URLウィジェットに別のアプリを表示する機能を追加
- パンくずリスト表示機能
- ポップアップのヘッダーを非表示にするアプリ変数リンクを追加
- Formヘルパープログラム FilterCombo
- Formヘルパープログラム SetReadOnly
- RPG Toolkit関連の新機能 / 変更点
Valence6.2 20240126.1ご使用時の注意点
Valence6.2 20240126.1にバージョンアップ時、Java CLASSパスが正常に補完されずメール機能が使用できなくなる既知の問題がございます。お手数をお掛け致しますが、バージョンアップ後に「ポータル管理」>「設定」 > 「IBMi設定」に含まれているJava CLASSPATH設定の設定欄の末尾に、以下を追加頂けますでしょうか。
:[ROOT_PATH]java/dnsjava-3.5.2.jar:[ROOT_PATH]java/slf4j-api-1.7.36.jar
※本件につきましては、次回バージョンアップに修正予定です。
また、新規インストールについては上記問題が発生しません。
AppBuilder関連の新機能 / 変更点
ウィジェット保存時に「保存」と「保存して終了」機能を追加
ウィジェットの保存時に、「保存」のみ行い、引き続きウィジェットを編集するか、「保存して終了」を選択することができるようになりました。
ユーティリティウィジェト スクロールコンテナを追加
ウィジェットを縦スクロールで表示することができるユーティリティウィジェト、「Scrolling Container」が追加されました。
ユーティリティにウィジェットを追加することで縦スクロールを実現できます。
アプリ変数に式使用機能を追加
アプリ変数を式で設定することが可能になりました。
式は、アプリ変数定義画面と、動作内容の「アプリ変数設定」で使用可能です。
式を使用することでアプリ変数値を演算で算出することが可能です。
ドロップダウンに手動入力機能を追加
ドロップダウンに手動での文字入力が可能となり、 ドロップダウンのリストに存在しない値を設定することができるようになりました。
Formウィジェットの編集フィールドにフォーマット機能を追加
Formウィジェットの編集フィールドに通貨と数値(3桁区切り)のフォーマットを設定可能になりました。
フォーマットの設定から変更可能です。
FormウィジェットにRadioボタン機能を追加
Formウィジェットの変換先の機能に、Radioボタンが追加されました。
Formウィジェットのフィールド値を取得するアプリ変数リンクを追加
Formウィジェットのフィールド値をアプリ変数で取得できるようなアプリ変数リンクの設定が追加されました。
Formウィジェットにエラー強調表示機能を追加
アプリ変数リンク「hightlightError」にtrueを設定したアプリ変数を設定すると、エラーのあるフィールドが強調表示されます。
強調表示後、アプリ変数はfalseに設定されます。次回以降に強調表示する場合は再度アプリ変数をtrueに設定ください。
※RPGプログラムで「hightlightError」に設定されたアプリ変数をtrueにして活用ください。
Formウィジェットに必須フィールドを動的設定する機能を追加
Formウィジェットのアプリ変数リンクに「必須」タブが追加されました。
「必須」に定義されたフィールドに対してアプリ変数(true)を設定することで、動的に必須フィールドを追加することができるようになりました。
Formウィジェットにヘルパープログラム実行中判定用のアプリ変数を追加
ヘルパープログラムのRPGが実行されている際に、更新ボタン等を押下させないように、ヘルパープログラム実行中に1加算されて、実行終了時に1減算されるアプリ変数 「nabActiveFormHelperCnt」が追加されました。
アプリ変数「nabActiveFormHelperCnt」によって、ヘルパープログラムが実行中かを監視できます。
例えば、ヘルパープログラム実行中は1以上となるため、「更新」ボタンの使用不可に設定するアプリ変数へ式
「!({[nabActiveFormHelperCnt]}===0)」を設定するようにすることで、ヘルパープログラム実行中は更新処理を実行させないように設定できます。
Formウィジェットに住所検索機能を追加
Formウィジェットに住所検索(Address Mapping)の機能が追加されました。
Google のAPIを使用して、入力された情報から、推測される住所の一覧を表示して選択した結果を別のフィールドにマッピングできます。
※Google Maps API のPlaces APIの機能を有効にする必要があります。
Formウィジェットにアップロード機能を追加
Formウィジェットにファイルアップロードの機能が追加されました。
NAB_UPLOADフィールドにチェックを設定することで、Formウィジェットに
Gridのソート順を保存しない機能
Gridウィジェットは、ソート順をローカルストレージに保存しているため、次回アプリケーション起動時に前回設定したソート順が自動的に適用されます。
新バージョンでは、Gridのソート順を保存させない機能が追加されました。
アプリケーション起動時には開発者が設定したソート順を適用させることができます。
GridのSummary値を取得するアプリ変数リンクを追加
GridウィジェットのSummary値をアプリ変数で取得できるようになりました。
「アプリ変数にリンク」の画面から「Summary Values」タブのフィールドにアプリ変数を設定してください。
設定したアプリ変数にSummary値が格納されるようになります。
Mapウィジェットのマーカーに色を設定する機能を追加
Mapウィジェットに表示されるマーカーをデータソースの条件によって色分けする機能が追加されました。
色の設定は、既存のGridと同じ設定画面です。
Chartウィジェットで0の場合バーを非表示にする機能を追加
Bar Chartウィジェット Column Chartウィジェットでは、クリックイベント時にクリックする範囲を保持するために、値が0の場合でも2pxのバーを表示していました。
値が0の場合に、バーの要素を非表示にするオプションが追加されました。
URLウィジェットに別のアプリを表示する機能を追加
URLウィジェットに別アプリケーションを表示することが可能になりました。
AppBuilderアプリケーション内で、URLウィジェットにサンプルアプリケーションの「Valence Dashboard」アプリ(app id = 133)を表示する場合URLウィジェットのURLプロパティに以下URLを設定します。
/build/production/Runner/index.html?app=133&autoLogout=false
URLウィジェットで別アプリを表示する場合、URLパラメータに&autoLogout=falseを設定することにご注意ください。
設定しない場合には、URLウィジェットを含むAppBuilderアプリケーションの終了時に、Valenceのセッションが終了してしまいます。
パンくずリスト表示機能
App Builderでパンくずリストを表示する機能が追加されました。
パンくずリストを使用することで、画面遷移を分かりやすく設定することができます。
ポップアップのヘッダーを非表示にするアプリ変数リンクを追加
ポップアップで表示するダイアログのヘッダーを非表示にするアプリ変数リンクが追加されました。
Formヘルパープログラム FilterCombo
FilterComboに4つ目の引数が追加されました。
今までは、イコール(=)条件でのみFilterComboが実行できましたが、「= (デフォルト)、<、>、<=、>=、in、notin、like」など様々な演算子でFilterComboが実現できるようになりました。
Formヘルパープログラム SetReadOnly
Formヘルパープログラムに、フォーム要素を読み取り専用にする機能が追加されました。
SetReadOnlyを使用することで読み取り専用の切り替えを *on / *off することができます。
RPG Toolkit関連の新機能 / 変更点
vvMail_validateEmailAddr の追加
vvMail_validateEmailAddr はメールアドレスをチェックするためのプロシージャーです。
App BuilderのRPGプログラムで/define includeEMAIL を宣言してvvNabBtnをincludeすることで使用することが可能です。
また、Email送信機能に以下のアドレスチェックが組み込まれました。
/define includeEMAIL
/include qcpylesrc,vvNabBtn
~省略~
dcl-proc process;
dcl-s flag IND;
dcl-c emailaddr 'sample@migaro.co.jp';
flag = vvmail_ValidateEmailAddr(emailaddr);
if flag = *on ;
SetResponse('success':'true');
SetResponse('info':'Email is Valid');
else;
SetResponse('success':'false');
SetResponse('info':'メールアドレスが不正です');
endif;
end-proc;