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Valence インスタンス管理からインスタンス削除後の後処理について

Valenceのインスタンス管理アプリを使用すると、Valenceのインスタンスを簡単に複製することができます。
複製したインスタンスが不要であったり、誤ってインスタンスを作成してしまった場合もインスタンス管理アプリから簡単に削除することが可能です。しかしながら、完全にファイルを削除するには、IBMi上のライブラリとIFSパスのファイルを明示的に削除する必要があります。Tipsでは、インスタンス管理で削除したインスタンスの残ファイルを削除する方法について説明します。

インスタンス管理アプリからインスタンスの削除

インスタンス管理アプリでインスタンスを削除するには、削除する対象を「停止」状態時に表示される、右下の「削除」アイコンをクリックします。

削除時には、上記確認画面が表示されます。
「はい」を選択するとインスタンスを削除することが可能です。
しかしながら、確認画面に表示されているように、IBMi上のライブラリと、IFSに展開されているValenceのデータは残されている為、完全にIBMiから削除する場合には、明示的に削除する必要があります。

IBMi のVALENCEライブラリの削除

残されたVALENCEライブラリを削除するは以下の手順で削除してください。

IBMiにエミュレータで接続

IBMiにエミュレータで接続してください。
ホストコードページ 939 でIBMiに接続後、CHGJOBコマンドでJOBのCCSIDを5035に変更します。

CHGJOB CCSID(5035) 

削除対象ライブラリのロックを確認

削除するライブラリがロックされていないか、WRKOBJLCKコマンドで確認してください。

例) ライブラリVALENCE6Uのロックを確認する場合

WRKOBJLCK OBJ(VALENCE6U) OBJTYPE(*LIB)

(指定したオブジェクトにはロックがない)が表示されている場合は問題ありません。

ライブラリの削除

DLTLIBコマンドでライブラリを削除します。

例) ライブラリVALENCE6Uを削除する場合

DLTLIB LIB(VALENCE6U)

IBMi IFSパスのVALENCEを削除

IFSパスのVALENCEを削除します。

削除コマンド

RMVDIRコマンドでIFS上のファイル削除ができます。

例) IFSのパス「/valence-6u」を削除する場合

RMVDIR DIR('/valence-6u') SUBTREE(*ALL)

以上で削除は終了です。