IBM WebSphere Application Server(WAS) V8.5のサポートはすくなくとも、2030年まで継続するとIBMより発表がありました。しかし、WASと連携させるためのWebサーバー(IBM HTTP Server)のV8.5 のサポートは2024年9月30日に終了してしまいます。
そのため、今回のTipsではIHS V9.0.5の入手方法とインストール手順をご紹介します。
はじめに
SmartPad4iは基本的に、IBM WebSphere Application Server(WAS) はWebサーバー(IBM HTTP Server)とWebサーバープラグインで連携させた環境で使用します。
Tipsでは、以下のように2回に分けてご説明します。
- 「IBM HTTP Server(IHS) V9.0.5 の入手とインストール方法」
- 「IBM HTTP Server(IHS) V9.0.5をIBM WebSphere Application Server V8.5.5と連携させる方法」
今回のTipsでは「IBM HTTP Server(IHS) V9.0.5 の入手とインストール方法」をご紹介します。
IBMの情報
IHS V8.5 関連のサポート終了が以下のように発表されています。
◆改訂版技術サポート: IBM WebSphere Application Server (アプリケーション・サーバー) ファミリー製品
◆IBM WebSphere Application Server 製品ファミリー:テクニカル・サポート改定のお知らせ
IHS V9.0.5とIBM SDKの入手方法
IHS 9.0.5とIBM HTTP Server プラグインは FixPackから導入することができます。
FixPackはIBMのFixCentralページから入手が可能です。
FixCentralを使用するには、IBM IDが必要になります。
FixPackの入手方法/ IBM IDの作成につきましては、過去の記事でも取り上げていますので以下のリンクを参考にしてください。
FixPackの入手ページに移動後、「IBM HTTP Server and Web Server Plugins」を入手します。
◆Recommended updates for WebSphere Application Server
https://www.ibm.com/support/pages/node/715553#ver90
また、同じページからリンクしているIBM SDKも導入時に必要となります。
IBM SDKを選択して任意の環境のIBM SDKを入手してください。
IHS9.0.5は64bitアプリのためWindows環境で使用する場合には、Windows 64-bit , x86 からJava SDKを入手しました。
入手したリポジトリの展開
今回の例では、入手したファイルを以下のディレクトリに展開しました。
- IBM HTTP Server and Web Server Plugins ⇒ C:\WAS\IHS9
- IBM SDK ⇒ C:\WAS\Java
IBM Installation Manager とリポジトリー設定
ファイルを展開後、IBM Installation Managerを起動してリポジトリの設定を行います。
「ファイル」メニューの「設定」を選択してください。
左側メニューより「リポジトリー」を選択します。
右側に表示される画面で「リポジトリーの追加」を選択してください。
リポジトリーの追加画面が表示されるので、各展開したディレクトリに含まれている repository.configファイルを選択して「OK」ボタンをクリックしてください。
リポジトリーが展開されました。
「OK」ボタンをクリックして設定を保存してください。
パッケージのインストール
IBM Installation Managerで「インストール」を選択します。
インストールパッケージにチェックを設定して「次へ」ボタンをクリックします。
ライセンス情報を確認後、使用条件の条項に同意します。
「次へ」のボタンをクリックしてください。
インストールディレクトリとアーキテクチャーが「64ビット」になっていることを確認後「次へ」ボタンをクリックしてください。
サポートされる翻訳の画面で「次へ」をクリックしてください。
IBM HTTP Server V9.0の構成を選択して「次へ」ボタンをクリックしてください。
Web Server Plug-ins for IBM WebSphere Application Server 9.0.5.XX の画面で「次へ」ボタンをクリックしてください。
「インストール」ボタンをクリックしてインストールを開始します。
インストールが完了しました。
おわりに
次回以降のTipsで、インストールしたIHS V9.0.5とWAS8.5.5をWebServer Pluginで連携させる方法についてご紹介します。