前回のTipsの続きでIHS V9.0.5とWAS8.5.5を連携する方法となります。
連携(統合)することで静的な処理がWebサーバーの役割となり、動的な処理部分をWebSphere Application Serverの役割となるように処理を分担することが可能です。IHS9.0.5とWAS8.5.5を連携する場合には、管理コンソールで直接定義が必要です。
Tipsでは、IHS V9.0.5とWAS8.5.5を連携する方法をご紹介します。
はじめに
前回の記事で紹介した「IBM HTTP Server(IHS) V9.0.5 の入手とインストール方法」でインストールしたIHS V9.0.5とWAS8.5.5の環境を使用して、新たなIHS/WebSphere Application Server 連携環境(統合環境)を作成する手順となります。
WAS8.5.5のWebSphere Customization Toolboxが使用できないため、以前のTipsで記載させて頂いた「Webサーバーとアプリケーションサーバー(WAS)をWebサーバー・プラグイン構成ツールで統合する方法」は使用できません。
そのため「WebSphere Integrated Solutions Console(管理コンソール)」で直接定義する必要があります。
IHS9.0とWAS8.5.5統合環境設定
WebSphere Integrated Solutions Console(管理コンソール)を起動
スタートメニューから「管理コンソール」を起動してログインしてください。
ログイン後 「サーバー」→ 「Webサーバー」を選択します。
IHS 8.5の設定が残っている場合には、Webサーバーのリストにチェックを設定して「削除」ボタンを押下して設定を削除してください。
Webサーバー定義の作成
「新規作成」を選択してWebサーバー定義を作成します。
「ステップ1」では、Webサーバー名、タイプ、ホスト名とプラットフォームを入力します。
入力後「次へ」をクリックしてください。
「ステップ2」では、Webサーバー・テンプレートを選択します。
「次へ」をクリックしてください。
「ステップ3」でWebサーバーのプロパティを入力します。
「Webサーバーのインストール・ロケーション」、「サービス名」 、「プラグインのインストール・ロケーション」をインストールしたIHS9.0に合わせて変更してください。
「ステップ4」で「終了」を押下して新規Webサーバー定義の作成を行います。
新規Webサーバーの設定が作成されました。
「保存」をクリックして設定を保存してください。
プラグインの生成と伝搬
Webサーバー横のチェックボックスを選択後、「プラグインの生成」 > 「プラグインの伝搬」を行いプラグインを適用してください。
ログアウト後、WASとIHSを再起動することで設定は完了です。