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Valence デフォルトアプリ変数について

Valence App Builderには、「アプリ変数」と呼ばれるValenceアプリケーション実行中に情報(データ)を保持/参照する為のいわゆる「変数」が定義できるようになっています。

アプリ変数の基本的な使用方法については、以前のTips記事「Valence アプリ変数の活用方法(第1回) 」にまとめていますので、そちらをご覧下さい。

その他、これまでにもアプリ変数の活用例をTips記事に多数アップしておりますので、Migaro. Tips (Valence) の画面右側にある「Tips内検索」より「アプリ変数」で検索してみてください。


アプリ変数は、もちろん目的にあわせて、独自の変数を追加して利用する事ができますが、それとは別に予め用意された「デフォルトアプリ変数」もございます。今回のトピックではこの「デフォルトアプリ変数」についてご紹介いたします。

アプリ変数宣言画面とデフォルトアプリ変数

App Builderのアプリ変数宣言画面は、アプリケーション編集画面のアプリ変数アイコンから呼び出せます。

表示されたアプリ変数宣言画面の一覧の中にある背景色がブルーの変数が「デフォルトアプリ変数」です。デフォルトアプリ変数は、それぞれ用途が決まっております。

デフォルトアプリ変数の使用例

デフォルトアプリ変数[nabPromptBeforeClose]は、アプリケーション終了時に表示される確認メッセージを登録する為のものです。例えば、[nabPromptBeforeClose]の値として、”このまま終了すると、未保存のデータは破棄されます”と設定すると、アプリケーション終了時に、確認メッセージが表示されるようになります。

デフォルトアプリ変数 一覧

アプリ変数宣言画面で設定可能なデフォルトアプリ変数

アプリ変数宣言画面の一覧に表示されているデフォルトアプリ変数は、次の通りです。

変数名概要備考
nabAppMsgアプリケーションメッセージを表示
nabAppMsgHideアプリケーションメッセージを隠すtrue:隠す
nabAppMsgUIアプリケーションメッセージUIinfo:情報、warning:警告、error:エラー
nabChangeAppNameアプリケーション名を変更※PCのみ有効
nabFireLocalEvent指定された名称のローカルイベントを実行
nabHideAppBarアプリケーションタイトルバーを隠すtrue:隠す
nabHideBreadcrumbsパンくずリストを隠すtrue:隠す
nabInfoSnackBar メッセージを表示
nabMsgポップアップメッセージを表示
nabMsgTitleポップアップメッセージのタイトル
nabPromptBeforeCloseアプリケーション終了時に表示するメッセージ

読み取り専用のデフォルトアプリ変数

上記のデフォルトアプリ変数以外に、アプリケーション実行時に自動的に値がセットされ、実行中は値の参照のみ可能な「読み取り専用」のデフォルトアプリ変数もあります。主な読み取り専用のデフォルトアプリ変数は、次の通りです。

変数名概要備考
nabActiveFormHelperCntFormヘルパープログラム(RPG)実行中カウントFormHelperプログラム実行中は、1となる
nabCurrenctSection現在開いているセクション名
nabIbmIIBMi接続ユーザー名ログインユーザー情報
nabUserIDValenceのユーザーID(数値4桁)ログインユーザー情報
nabUserValenceのユーザー名ログインユーザー情報
nabUserEmailValenceユーザーの登録メールアドレスログインユーザー情報
nabIsDesktopPCブラウザでの実行かどうかPCブラウザでの実行の場合、true
nabIsMobileモバイルアプリでの実行かどうかモバイルアプリでの実行の場合、true
nabIsPhoneスマートフォンからの実行かどうかスマートフォンからの実行の場合、true
nabIsTabletタブレットからの実行かどうかタブレットからの実行の場合、true
nabNullDateIBMi日付型のNULL値“0001-01-01”が格納
nabNullTimeStampIBMiタイムスタンプ型のNULL値“0001-01-01-00.00.00.000000”が格納
nabNullTimestampShortIBMiタイムスタンプ型(秒迄)のNULL値”0001-01-01-00.00.00“が格納