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【Delphi】ボタンの文字を縦表示する方法

今回はDelphi/400のアプリケーションで使用できる、
ボタンの文字を縦で表示する方法をご紹介します。

VCLアプリケーションの画面には、ほとんどの場合ボタンが存在します。
標準コンポーネントとしてはTButtonがあり、
このボタンに文字を表示する場合にはCaptionプロパティに文字列を設定します。
通常、Windowsのボタンに表示される文字は横書きになりますが、
画面のデザインによっては縦に表示したい場合もあります。

そうした表示をしたい場合には、いくつかのテクニックがあります。

1つはWordWrapプロパティをTrueに設定する方法です。
WordWrapプロパティは折り返しの設定で、Trueにしていればボタンの幅に合わせて文字列を折り返します。
その為、ボタンの幅を1文字分表示する幅にしておけば、1文字毎に折り返されるため、文字列を縦に並べることができます。 
ただしこの方法ではボタンの幅調整に依存します。

もう1つはリテラル文字を使用する方法です。
この方法はTButtonでは有効ではありませんが、TBitBtnなどで使用できます。
例えば改行コードはリテラル文字で #13#10 になります。
このリテラル文字をプログラムで次のように組み込むと縦に表示できます。

// 例)ボタン文字の縦表示
BitBtn3.Caption := 'ミ' + #13#10 + 'ガ' + #13#10 + 'ロ';

 
<表示例>

※凡例を記載しているLabelもWordwrap使用

 

このようにWindowsのボタン仕様で縦書きはありませんが、
プログラムを工夫することで、Delphi/400アプリケーションでは簡単に実現することができます。

TLabelなど他のいくつかのコンポーネントでも応用できますので、是非ご活用ください。

 

 

(ミガロ.情報マガジン「MIGARO News!!」Vol.203 2017年10月号より)