昨年末にリリースされました。 Valence6.0 20211111.0の変更点についてご紹介します。
Valenceはバージョンアップごとに、数多くの機能追加と機能修正が行われております。
Tipsでは、App Builderの新しい機能について代表的なものをご紹介します。
App Builder アプリの変更
「実行前プログラム」名が名前列(データソース)横へ表示されるように変更
App Builderの「データソース & ウィジェット」一覧画面では、データソースの横にデータソースが呼び出すRPGプログラム名(実行前プログラム)を表示するようになりました。
エキスポート/インポート機能
エキスポートされるSAVFファイル名
VVEXPORTライブラリへエキスポート機能で出力されるSAVFファイル名は、アプリケーションIDがファイル名に設定されていました。20211111.0のバージョンでは、タイムスタンプがファイル名に使用されるため、同じアプリケーションID名のSAVFファイルで上書きされることがなくなりました。
インスタンス間のエキスポート / インポート
Valenceを複数インスタンスで運用している場合は、それぞれのインスタンス間に直接エキスポート → インポートを行えるようになりました。
例えば、開発用インスタンスで開発したAppBuilderアプリを、運用インスタンスにエキスポート機能を利用してコピーすることができます。
Gridウィジェット
csv/xmlダウンロード機能
GridウィジェットにCSVファイル・XMLファイルのダウンロード機能が追加されました。
Gridウィジェット編集画面の[設定] > [ダウンロード] にて[CSV]、[XML]のチェックボックスにチェックを設定することでファイル出力ができます。
行メニューボタン制御
App Builderのアプリケーション編集画面 > 「動作内容」で設定できる、Gridウィジェットの行メニューボタンがレコード値を利用して制御できるようになりました。
レコードの値を利用した条件式によって、ボタンの無効化/有効化、非表示/表示を切り替えることができます。
例えば、出荷情報を扱うファイルであれば、出荷済みのレコードの場合は、行メニューの削除ボタンを無効化するといったような利用が可能です。
列ラベル(列タイトル) アプリ変数連携
Gridウィジェットの「列ラベルの設定」がアプリ変数を使用して動的に変更できるようになりました。
Formウィジェット
ボタン配置とアプリ変数によるボタン制御
Formウィジェットでは、いままで、ウィジェットの上下タスクバーのみにボタンを追加できました。
20211111.0では、入力欄の横にボタンを設定することもできます。
ボタンをフィールドの横に設定するには、アプリケーション編集画面の「動作内容」 > 「ボタンの編集」にて、「As Form Item」にチェックを設定後、「Next To Item」にフィールド名を指定します。
また、配置するボタンの制御がアプリ変数経由で可能となりました。
「アプリ変数にリンク」を利用することで、ボタンの無効化、非表示、文字の変更ができます。
グルーピングしたフィールドのレイアウト
Formウィジェットでは、各フィールドをグルーピング可能です。
グルーピングしたフィールドは縦並び、または横並びの2通りの指定しかできませんでした。
20211111.0のバージョンより、グルーピングしたフィールドを横に並べる要素数を指定することができるようになりました。さらに、入力欄の幅を設定することで、グルーピング内で自由にレイアウトを作成可能です。
レイアウトを変更するには、Formウィジェット編集画面から、フィールドグループタブを選択して、フィールドグループを定義してください。
「Number Of Columns」のフィールドに列の定義数を設定します。
次に、調整タブを選択して各フィールドのカスタムアイコン(歯車アイコン)をクリックすると、フィールドごとに幅を調整できます。
「Span Columns」の設定で数値を指定することで横幅のサイズが指定できます。
例えば、「Number Of Columns」に5を指定している場合、行の最大列数は5となります。
フィールドで設定する、「Span Columns」は何列の横幅にするかの指定となります。
つまり、「Number Of Columns」に5を指定している場合に「Span Columns」へ5を指定すると横幅100%のサイズとなります。
アプリ変数でフィールドを制御
アプリ変数でFormウィジェットの各フィールドを制御できるようになりました。
アプリケーション編集画面から、該当のFormウィジェットをクリックして、左上に表示される「カスタムアイコン(歯車アイコン)」をクリックしてください。
クリックすると、左側パネルにFormウィジェットの設定画面が表示されます。
「アプリ変数にリンク」ボタンをクリックすると、Formウィジェットとアプリ変数の連携設定ができます。
アプリ変数を利用してフィールドの値を変更、フィールドの表示/非表示、フィールドの無効化が制御可能です。