『コンポーネント リファレンス』シリーズでは、Delphi/400の
ネイティブコンポーネントについて1記事1コンポーネントずつ解説します。
本記事では、TDataAreaについて解説します。
概要
- 継承
- TObject > TPersistent > TComponent > TDataArea
- ユニット
- SCDCall
- 概要
- TDataArea クラスは、AS/400 の英数型、数値型、または論理型の
Data Area(*DTAARA) のアクセスと変更のために使用されます。
- TDataArea クラスは、AS/400 の英数型、数値型、または論理型の
プロパティ
- AS400
- TAS400コンポーネントを指定(必須)
- AS400 プロパティは、オブジェクト(コマンドやプログラムなど)が格納されている IBM i を示します。
- DaDecimals
- Integer型
- DaDecimalsプロパティは、Data Area の小数部の桁数を定義するために使用します。
このプロパティは、’N’(数値)に対してのみ使用できます。
- DaLength
- Integer型
- DaLength プロパティの値は、Data Area の長さをバイト数で定義します。
このプロパティは、’N’ 型(数値)および ‘A’ 型(英数)に対してのみ使用できます。
- DataAreaName
- String型
- DataAreaNameプロパティは、Data Area の名前を定義するために使用します。
- 設計モードでは、ダイアログボックスを使用して Data Area を検索します。
総称名を空白のままにすると、ライブラリにあるすべてのData Area のリストが表示されます。
特定のプレフィクスで始まるすべての Data Area をリストするには、そのストリングに続けて ‘*’(ワイルドカード)を入力します。- ※ 検索では、大文字小文字が区別されます。
- DataAreaType
- String型
- 設計画面(オブジェクトインスペクタ)では、
DataAreaType プロパティを使用して Data Area を定義することができます。 - Delphi のロジック中で定義する場合は、
DaLength、DaType、および DaDecimals プロパティを使用します。
- DaType
- Char型
- DaType プロパティは、Data Area 型を定義および取得するために使用します。
以下の3種類から値を選択します。- ‘A’ : 英数値
- ‘L’ : 論理値
- ‘N’ : 数値
- LibraryName
- String型
- LibraryName プロパティは、IBM i オブジェクト(対象データエリア)があるライブラリを指定するために使用します。
未指定の場合、*LIBLが自動指定されます。
- Value
- String型
- Valueプロパティは、Data Area 値を定義および取得するために使用します。
- データ変換は自動的に行われ、プログラムは文字ストリングだけにアクセスします。
メソッド
- なし(TComponentから継承しているもののみ)
イベント
- なし
サンプルプログラム
Delphi/400 開発版をインストールしている場合、
C:\co4XX\DelphiXX\Samples\DataArea
の場所に、TDataAreaのサンプルプログラムが同梱されています。
このサンプルでは、データエリア「DTAARASAMP」の読み書きを行います。
- 「XX」部分はバージョンによって異なります。10.2 Tokyoの場合は「24」です。
- バージョンによってはソースやプログラム内で指定されているライブラリが実環境のライブラリと
一致していないことがありますので、実行前にLibraryNameプロパティを使って合わせて下さい。
10 Seattleおよび10.2 Tokyoの場合は「CO422」です。 - バージョンによってはIBM i 側にデータエリア「DTAARASAMP」が用意されていないことがあります。
見つからないといったエラーになった場合は、対象のライブラリに
*CHAR型で100桁のデータエリア「DTAARASAMP」を作成して下さい。
関連リンク
- 【コンポーネントリファレンス | Migaro. Tips】
- これまでにご紹介してきた、Delphi/400のネイティブコンポーネント一覧です。
※本記事に記載のヘルプは、過去の製品マニュアルからの抜粋となります。
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