Valence 6.1 20220808.0が2022年8月31日にリリースされたのち、
同年12月8日にはValence 6.1 20221026.1がリリースされました。
本TipsではValence 6.1から追加された新規機能/変更点の一部についてご紹介いたします。
Valence ポータル関連の変更
ログイン画面 パスワード文字の表示
ログイン画面のパスワード入力欄横に「目のアイコン」が追加されました。
アイコンをクリックすると、パスワードの表示/非表示が切り替わり、通常マスクされて表示されるパスワードを確認することが可能です。
Emailアドレスでのログイン機能
「ポータル管理」 > 「設定」 > 「ログイン方法」 > 「ユーザーIDとしてEmailによるログインを許可」にチェックをすることで 、ユーザーに紐付けられたEmailアドレスでValenceにログインすることが可能になります。
ポータルのヘッダーに環境名を表示
「ポータル管理」 > 「設定」 > 「ポータルの外観」 > 「portalのヘッダーに環境名を表示」にチェックをすることで 、現在使用中の環境名(ライブラリリスト)の設定がポータル画面のヘッダーバーに表示されます。
ポータル管理 アプリ一覧
「ポータル管理」 > 「アプリ」で表示されるアプリケーション一覧にて、「タブ」がサポートされるようになりました。「タブ」による絞り込み/除外、グループ/カテゴリでの絞り込みが可能になりました。また、一覧の列に「有効」が追加されて、アプリケーションの有効/無効が一覧上で判別可能です。
ポータル管理 グループ , 環境 , Webサービス のタグサポート
「ポータル管理」 > 「グループ」、「環境」、「Webサービス」でも「タブ」がポートされるようになりました。「タブ」による絞り込み/除外、グループ/カテゴリでの絞り込みが可能です。
RemoteDBにおけるLog4jの使用中止と削除
Valence6.0以前では、RemoteDB接続時のログ出力にLog4jライブラリを使用していました。
Valence6.1では、Log4jライブラリに依存しないように変更されています。
App Builderの新しいウィジェット
Valence6.1 では、2つのウィジェットとユーティリティウィジェットが1つ追加されました。
Calendarウィジェット
App Builderアプリへ簡単にカレンダーを追加することのできる Calendarウィジェットが追加されました。
Calendar ウィジェットはタイムスタンプ型のフィールドに格納されたデータを元に、カレンダー上にススケジュールを簡単に表示することができるウィジェットです。
月単位、週単位、日単位の表示に対応していて、開始時刻のタイムスタンプと、終了時刻のタイムスタンプを設定することで、スケジュールを範囲で表示することも可能です。
TreeGridウィジェット
TreeGridウィジェットは複数のデータソースをウィジェットに設定して、関連するフィールドを設定することで、階層的にデータを表示することができるウィジェットです。
例えば、顧客コードを持つ「顧客一覧のデータソース」、顧客一覧の顧客コードと担当者コードを持つ「担当者一覧データソース」、担当者コードを持つ「問い合わせ一覧データソース」が存在する場合この3つのデータソースを合わせて、階層的にデータを表示することが可能です。
水平コンテナ(Horizontal Layout) ユーティリティウィジェット
「Horizontal Layout」は水平方向にウィジェットを並べるためのユーティリティウィジェットです。
既存の垂直方向にウィジェットを並べる「Vertical Layout」と使用方法は同じです。
App Builder ウィジェットの新機能
Grid 、EditGrid CSVファイル出力のBOMサポート
CSVファイル出力にBOM(Byte Order Mark)を設定するオプションが追加されました。
ウィジェットの編集画面、左側メニュー内の「設定」を選択後、右側のメニュー「ダウンロード」から「BOM付き」にチェックをするとUTF-8 BOM付きのCSVファイルをダウンロードできるようになります。
日本環境では、BOMが付加されていないと、ExcelでCSVファイルを開く際、文字コードが判別できず文字化けしてしまうため、BOM出力用のオプションが追加されました。
Grid / EditGrid ウィジェット フォーマットで横棒(進捗バー)を表示
列のフォーマット設定で、簡単に横棒(進捗バー)を表示することができるようになりました。
「フォーマッティング」 > 「その他項目」内に横棒の設定が追加されています。
グリッドウィジェットの列内へ簡単にバーを追加することが可能です。
おわりに
今回ご紹介した機能は、追加された機能の一部になります。
Valenceはお客様の要望を取り入れながら、バージョンアップごとに新規機能が追加されておりますので、最新版のValenceをお試し頂ければ幸いです。