ButtonコンポーネントでCaptionプロパティは1行しか指定できないため、
文字数が多い場合には横に長くなってしまいます。
Captionで複数行設定できるようにするには、
Windows APIのGetWindowLongを使いウィンドウスタイルを取得し、
SetWindowLongを使ってウィンドウの属性を変更します。
var
i:Integer;
begin
i := GetWindowLong(Button1.Handle,GWL_STYLE);
SetWindowLong(Button1.Handle,GWL_STYLE,i or BS_MULTILINE);
Button1.Caption :='Line1' + #13#10 + 'Line2' + #13#10 + 'Line3';
end;
以下はButton1(中央)のOnClick処理で上記のロジックを実行して
同じCaptionが改行されるようになる図となります。
![](https://i0.wp.com/www.migaro.co.jp/tips/wp-content/uploads/2023/03/before.png?resize=604%2C348&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/www.migaro.co.jp/tips/wp-content/uploads/2023/03/after.png?resize=604%2C348&ssl=1)
改行コード「#13#10」をCaptionで使用することにより、複数行の設定ができます。
また、TBitBtnでも同じ方法で複数行の設定が可能ですが、
近年の新しいバージョンではこの設定を行わなくても複数行にできるようです。
(※10.2 Tokyoにおいても、TButtonではこの設定が必要)