ValenceのAppBuilderアプリは、アプリ変数を使用することで様々な機能制御が行えます。
Tipsでは、アプリ変数の活用方法について複数回にわたって説明していきます。
第3回は、Formウィジェットのアプリ変数リンクで制御できる機能をご紹介します。
はじめに
アプリ変数の定義方法 / 値の設定方法、ウィジェットのプロパティにアプリ変数をリンクする方法については、Valence アプリ変数の活用方法 (第1回)で確認ください。
Gridウィジェットのアプリ変数リンクで制御できる機能については、Valence アプリ変数の活用方法 (第2回)で確認ください。
Formウィジェットのプロパティで設定可能な機能
アプリ変数で制御ができる、Formウィジェットの機能は以下です。
ツールチップとラベルの制御 | ツールチップ | ツールチップの変更 | |
ラベル | ラベルの変更 | ||
未入力チェック | 未入力 | 未入力チェック | |
フィールド属性の変更 | フィールド非表示 | フィールド項目を表示/非表示 | |
無効なフィールド | フィールド項目を無効化 | ||
読取り専用 | フィールド項目を読取り専用 | ||
プルダウン制御 | コンボボックス&参照 表示値 | コンボボックスと参照フィールドの表示値取得 | |
Selected Record | コンボボックスのレコード内フィールド値を取得 | ||
フィールド値の設定/リセット | フィールドの値を設定 | フィールドの値を設定 | |
リセット | フィールドの値をクリア | ||
全般 | data | JSONデータからフィールド値を設定 | |
reset | フィールドの値をクリア | ||
clearAllData | データソースの値をクリア | ||
その他項目 | subtitle | サブタイトル変更 | |
title | タイトル変更 | ||
isInvalid | ウィジェットでのエラーが存在チェック | ||
nabHideWidget | ウィジェットを非表示 | ||
nabShowWidget | ウィジェットを表示 | ||
refresh | リフレッシュ |
ツールチップとラベルの制御
Formウィジェット ラベルの横に表示される(i)アイコンにマウスをホバーするとツールチップが表示できます。ツールチップの文字はアプリ変数で動的に変更が可能です。
また、Formウィジェットのラベルについてもアプリ変数で変更できます。
ツールチップ / ラベル
未入力チェック
フィールドに値が未入力/入力済みを判別可能です。
未入力 (isEmpty)
未入力の場合true、値が設定されている場合はアプリ変数にfalseが設定されます。
フィールド属性の変更
フィールドの属性をアプリ変数経由で変更します。
フィールド非表示(hidden) / 無効なフィールド(disabled) / 読取り専用(readonly)
フィールド非表示 / 無効なフィールド
読取り専用
編集フィールドを、アプリ変数経由で読取り専用に変更することが可能です。
プルダウン制御
Formウィジェットに 「プルダウン / 参照」の要素が定義されている場合、アプリ変数で選択中の表示値を取得、また、「プルダウン」の場合はデータソースに定義されている他フィールド値を取得することが可能です。
フィールド値の設定/リセット
アプリ変数を使用して、フィールド値を設定したり、リセットすることができます。
フィールドの値を設定
リセット(値のクリア)
全般
データの設定
データのクリア
ウィジェットのデータをクリアします。
resetはウィジェットのフィールド上のデータをクリアします。
clearAllDataはデータソースのデータをクリアします。
タイトル / サブタイトルの変更
アプリ変数経由で、ウィジェットのタイトル、サブタイトルを変更できます。
Formウィジェットのエラーチェック
Formウィジェットのフィールドでエラーが発生している場合、アプリ変数にtrueが設定されます。
ウィジェットの表示 / 非表示
アプリ変数経由でウィジェットの表示/非表示が制御できます。
リフレッシュ
アプリ変数をtrueに設定すると、データを再読み込み(リフレッシュ)します。
おわりに
次回以降のTipsでも引き続き、アプリ変数をリンクして制御できる機能について紹介します。