Chromeブラウザでは、http(非SSL)環境のサーバーからファイルをダウンロードする際に警告が表示されるようになりました。また、EdgeブラウザでもEdge127からダウンロードの警告が追加される予定です。 社内のイントラネットにサーバーを構築している場合、httpでWebアプリを動作させることも多いと思います。今回のTipsでは、ブラウザの設定を変更することでファイルダウンロードのブロックを回避する方法についてご紹介します。
ブラウザの機能変更について
Chromeブラウザではhttpサーバー環境からダウンロードしたファイルについて警告を表示する機能が追加されました。
・Google Chrome で一部のダウンロードがブロックされる
https://support.google.com/chrome/answer/6261569?hl=ja#
Edgeブラウザでは、一時的に誤って機能が追加されていました。
そのため、最新版(2024年5月15日時点)にバージョンアップすることで警告が表示されなくなります。
・Microsoft Edge Stable チャネルのリリース ノート(バージョン 124.0.2478.67: 2024 年 4 月 26 日)
https://learn.microsoft.com/ja-jp/deployedge/microsoft-edge-relnote-stable-channel#version-1240247867-april-26-2024
ブロックの画面例
http環境のサーバーからファイルをダウンロードする際に以下のような警告が表示されます。
「保存」のリンクをクリックすればファイルをダウンロード可能ですが、ひと手間が必要となってしまいます。
Google Chromeの場合には、「安全ではないダウンロードがブロックされました」が表示されて、ダウンロードがブロックされます。表示された「保存」のアイコンをクリックすることでファイルのダウンロードができます。
Microsoft Edgeの場合はダウンロードブロック後、「3点アイコン」をクリックしてメニューを表示後「保存」を選択します。
表示されるダイアログで「保持する」を選択することでファイルをダウンロード可能です。
ダウンロードブロックの警告を表示させない方法
Google Chromeの設定方法
Google Chrome起動後、右上の「3点アイコン」をクリックして表示されるメニューの「設定」を選択します。
左側メニューより「プライバシーとセキュリティ」を選択してください。
プライバシーとセキュリティに含まれる「サイトの設定」を選択してください。
「その他のコンテンツの設定」を選択して項目を展開してください。
「安全ではないコンテンツ」を選択します。
「安全ではないコンテンツの表示を許可するサイト」の「追加」ボタンをクリックしてください。
ウェブサイトに許可するアドレスを入力します。
※ポート番号指定は必要ありません。
「追加」ボタンをクリックしてください。
「安全ではないコンテンツの表示を許可するサイト」のアドレス横にある矢印アイコンをクリックして展開される項目から、「安全ではないコンテンツ」の設定を「許可する」に変更してください。
以上で設定は終了です。
Microsoft Edgeの設定方法
Microsoft Edgeの場合、現在のところ(2024年5月15日) Edgeのバージョンアップを行うことでhttp経由のダウンロードブロックについては回避することができます。
しかし、Edge 127からはダウンロードブロックの機能が実装される予定です。
ブラウザの設定で回避するには以下の手順となります。
Microsoft Edge起動後、右上の「3点アイコン」をクリックして表示されるメニューの「設定」を選択します。
左側メニューより「Cookieとサイトのアクセス許可」を選択してください。
右側の画面から「セキュリティで保護されていないコンテンツ」を選択してください。
「サイトのアクセス許可」の画面で「許可」のパネル上にある「追加」ボタンをクリックしてください。
「サイトの追加」のダイアログが表示されますので、許可するURLを指定後「追加」ボタンをクリックしてください。
以上で設定は終了です。