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WASのプロファイルをバックアップ・復元する方法

WASにはプロファイル環境をバックアップ、復元するコマンドが用意されています。
WAS環境に新たなアプリケーションをインストールしたり、アプリをバージョンアップする際にはプロファイル環境のバックアップを取得しておくことで、変更前の状態に戻すことができます。
Tipsでは、プロファイルのバックアップ方法、復元方法をご紹介します。

プロファイルのバックアップ

プロファイルのバックアップ/復元 はWASのサービスを停止後に実施してください。

Windows 環境の場合

プロファイル環境のバックアップはWindows環境の場合コマンドプロンプトの画面から実行できます。
コマンドプロンプトを管理者権限で起動後、WASのインストールルートにあるbinフォルダをカレントディレクトリに変更します。

cd "C:\Program Files (x86)\IBM\WebSphere\AppServer\bin"

プロファイルのバックアップは、manageprofilesコマンドから実行可能です。

・manageprofiles -backupProfile -profileName [プロファイル名] -backupFile [バックアップファイルパス]/[バックアップファイル名]

例) プロファイル AppSrv01をC:¥temp\profile\AppSrv01BACK.BACK に出力します。

manageprofiles -backupProfile -profileName AppSrv01 -backupFile "C:\temp\profile\AppSrv01BACK.BACK"

IBMi 環境の場合

IBMi環境の場合、英小文字を認識するため、エミュレータからログインする場合には、ホストコードページ「939 日本語英数小文字拡張」を指定、CHGJOB コマンドでCCSIDを5035に変更します。
STRQSHからコマンドを実行します。

カレントディレクトリの変更

 cd /QIBM/ProdData/WebSphere/AppServer/V9/Base/bin

例) プロファイル WAS90SVRを/QIBM/WAS/WAS90SVRBACK.BACK に出力します。

manageprofiles -backupProfile -profileName WAS90SVR -backupFile /QIBM/WAS/WAS90SVRBACK.BACK

プロファイルの復元

Windows 環境の場合

バックアップしたプロファイルのファイルからの復元もmanageprofilesコマンドから実行できます。
プロファイルの削除後、プロファイルの登録状況を検証/更新、プロファイルの復元の手順となります。

プロファイルの削除

コマンドプロンプトを起動してカレントディレクトリをWASインストールルートのbinに設定します。

cd "C:\Program Files (x86)\IBM\WebSphere\AppServer\bin"

復元対象のプロファイル AppSrv01 を削除します。

manageprofiles -delete -profileName AppSrv01

 ※削除コマンド実施後、C:\Program Files (x86)\IBM\WebSphere\AppServer\profiles\AppSrv01 には一部ファイルが残り  ますので、AppSrv01フォルダごと削除します。

次に、validateAndUpdateRegistryでプロファイル・レジストリーを検証および更新します。

manageprofiles -validateAndUpdateRegistry

復元コマンド

例) プロファイル AppSrv01をC:¥temp\profile\AppSrv01BACK.BACK から復元します。

manageprofiles -restoreProfile -backupFile "C:\temp\profile\AppSrv01BACK.BACK"

IBMi 環境の場合

IBMi環境の場合、バックアップ時と同様にエミュレータからログインする場合には、ホストコードページ「939 日本語英数小文字拡張」を指定、CHGJOB コマンドでCCSIDを5035に変更します。
STRQSHからコマンドを実行します。

プロファイルの削除

カレントディレクトリの変更

 cd /QIBM/ProdData/WebSphere/AppServer/V9/Base/bin

復元対象のプロファイル WAS90SVRを削除します。

manageprofiles -delete -profileName WAS90SVR

次に、validateAndUpdateRegistryでプロファイル・レジストリーを検証および更新します。
 ※結果には[]が出力されますが処理は成功しています。

manageprofiles -validateAndUpdateRegistry

復元コマンド

プロファイルをバックアップファイルから復元します。

manageprofiles -restoreProfile -backupFile /QIBM/WAS/WAS90SVRBACK.BACK