Migaro. 技術Tips

                       

ミガロ. 製品の技術情報
IBMiの活用に役立つ情報を掲載!


【Delphi/400】実行環境のバージョンを調べる方法

Delphi/400のシステムは、
Delphi/400インストール時に導入された数多くのDLLを使用して動作しています。

インストーラには「14.0.13」「23.0.1A」といった
製品のバージョンが記載されていますが、
これらはIBM i 側のミドルウェアのバージョンとなっています。

※ミドルウェア側に変更がなく、クライアント側のDLLだけが新しくなっている場合は、
 バージョン番号はそのままで末尾に「A」等が付いています。

Delphi/400のプログラム実行中に想定外のエラーが発生した場合などに
弊社サポート宛にお問い合わせを頂くことがありますが、
この際には実行中の環境のDLLのバージョンをお伺いしております。

Delphi/400アプリケーションを実行中のクライアントPCで、
動作しているDLLのバージョンを確認する手順をご案内します。

 


クライアントPC側のリビジョン確認方法(32bit)

※この「32bit」は、クライアントPCではなくアプリケーションのbit数です。
(デフォルトはこちらの32bitです。)

スタートメニューのすべてのプログラムから [Delphi/400] のフォルダを探し、
「Configration」を実行します。
( [Delphi/400] のフォルダ名はバージョンごとに異なります。)
(または、C:\CO4XX フォルダの中にある「CO400cfg.exe」を直接実行します。)

画面が開いたら「DLL Infomation」タブを開くと、その中にDLLのバージョン情報が表示されています。

「Create File」ボタンをクリックすると、C:\CO4XX の中に「DLLInfoList.txt」が生成されます。
弊社サポートにお問い合わせの際には、こちらをお送り頂く場合がございます。

※クライアントPCが64bitの場合、
 「SYSTEM32」と記載されたDLLは「SysWOW64」フォルダに存在しますので読み替えて下さい。
 (SYSTEM32に同名のDLLがある場合、後述の64bit用の別DLLです。)

※実行中のEXEと同階層に同名のバージョンが異なるDLLが存在すると、
 そちらが優先して参照される場合がありますのでご注意ください。

 


クライアントPC側のリビジョン確認方法(64bit)

※この「64bit」は、クライアントPCではなくアプリケーションのbit数です。
※64bitアプリケーションは、Delphi/400 XE3以降のバージョンで開発可能です。
※FireDAC接続は、32bitアプリケーションのみのサポートとなります。

スタートメニューのすべてのプログラムから [Delphi/400] のフォルダを探し、
「Win64 Dlls Information List」を実行します。
( [Delphi/400] のフォルダ名はバージョンごとに異なります。)
(または、C:\CO4XX フォルダの中にある「Delphi400Descfiles64.exe」を直接実行します。
 クライアントPCが32bitの場合は非対応のため、このプログラム自体がインストールされません。)

開いた画面に、DLLのバージョン情報が表示されています。
弊社サポートにお問い合わせの際には、この内容をコピー&ペーストでお送り頂く場合がございます。

 


補足:IBM i 側のリビジョン確認方法

IBM i 側のバージョン(リビジョン)は、以下の2通りの方法で確認可能です。

① エミュレータから
ACSやPCOMMなどのエミュレータで、
『 CALL CO4XX/ABOUT 』
コマンドを発行すると、バージョン情報やライセンスキーを確認できます。

② Delphi/400から
Delphi/400のConfigurationで対象のエリアスに接続テストを行った際、
接続結果に「Version 22.0.4」といったバージョン情報が表示されます。