システムトレイはWindowsのデスクトップ画面の右下、タスクバーの右端にある、
小さいアイコンや時計などが並んだ表示領域を指します。
ここには起動中の常駐ソフト(例 ウィルス対策ソフト等)のアイコンが表示されています。
タスクトレイにアイコンを表示して、
アプリケーションの処理状況などをユーザーへ効果的に通知することができますが、
Delphi/400を利用すると簡単にシステムトレイへアイコンを表示することができます。
システムトレイにアイコンを表示するにはTTrayIconコンポーネントを利用します。
TTrayIconのVisibleプロパティをTrueに変更すると、システムトレイにアイコンが表示されます。
バルーンヒント(メッセージ)を表示するには、
BalloonHintプロパティに表示したい文字を設定後、ShowBalloonHintメソッドを実行します。
例)システムトレイにアイコンを表示して、「常駐しています」というバルーンヒントを表示
begin
TrayIcon1.Visible := True; // トレイアイコン表示
TrayIcon1.BalloonHint := '常駐しています'; // バルーンヒント設定
TrayIcon1.ShowBalloonHint; // バルーンヒント表示
end;
以上のように、数行のプログラムコードで
システムトレイにアイコンを表示してメッセージ出力するプログラムが作成出来ました。
またTTrayIconには、ご紹介した以外にもポップアップメニューなどのプロパティや
クリック・ダブルクリック等のイベントが用意されています。
例えばシステムトレイのアイコンを右クリックした際に処理を行うメニューを表示させる場合は、
PopupMenuプロパティにTPopupMenuコンポーネントを紐づけます。


<関連リンク>