売上 生産 ・停止期間の売上、利益の損失 ・生産ライン停止による ・請求書紛失による損失 生産量の減少 ・損害賠償金 在庫負担増/出荷停止 ・情報資産の喪失 ・仕掛品増による鮮度低下 ・営業継続費用 管理費の負担像 ・サプライチェーン全体の停止による 取引先の業務停止の補償 物流 業務に関して ・物流停滞による損失 ・生産性 ・物流システムの再構築 業務効率低下コスト? システム復旧コスト? その他一時費用 一時的に必要な雇用 追加配送費用 レンタル設備・機器 追加交通費 残業費用 法的な債務 停止期間中の全取引記録の手作業での入力費用
その他色々な方法は考えられますが、大きく分けると上記の3種類の方法と思われます。企業により業務の優先順位と予算の問題もあるので、その企業に適した方法を採用するべきですが、「事業継続」を念頭に置いた施策を取る必要があります。被災した場合、いち早く事業再開を実現できるのは上記③です。 なお、被災後の早い段階で業務を再開させる場合に目標とすべき数値があります。 それは、 a)目標復旧時間(RTO) 「どのくらいの時間で業務を復旧させるか」の目標時間 と b)目標復旧ポイント(RPO) 「災害前のいつの時点までデータを戻すか」の目標リカバリー点 です。 RTOはなるべく早い時点での再開、RPOはなるべく被災直前というのが望ましいのですが、それに比例して事前の準備やコストも増大します。 上記③は、ツールを使用して本番機のデータやプログラム等をバックアップ機に複製(リプリケーション)を取る方法であり、本番機でのデータ変更を即時にバックアップ機に反映させる仕組みなので、被災時に最も早く業務を再開できます。また、直前までのデータを確保できる方法です。 このツールはIBM i の災害対策用のツールとして数社から出ていますが、それぞれ機能上の異なった特性を持っています。ユーザーから見るとどのツールを選択するのが良いのか、もしくはそのために何を基準にするのが良いのかわからない事が多いと思いますので、次回以降で、英国のIBM i に特化した雑誌であるiSeriesNEWSの記事(2006年6月) 及びIBM Redbookでのリモートジャーナル機能の説明を掲載しますのでご検討の際のご参考にしていただきたく存じます。 なお、IBM i 災害対策に関してのお問い合わせは、弊社までご連絡下さい。